フランシス・F・コッポラの青春映画2作・・・もちろん美形俳優目当てで鑑賞。

良作とも同じ年に制作、内容はほとんど同じで(原作者も同じだしキャストも被っています)、こんがらがってしまいますが、『アウトサイダー』のほうがよく出来ています。

 

アウトサイダー

どこにも行き場のない少年たちの姿、行動を描くドラマ。提供・監督は「ワン・フロム・ザ・ハート」のフランシス・フォード・コッポラ。製作はフレッド・ルース、グレイ・フレデリクソン。S・E・ビントンが17歳の時に発表した同名小説(大和書房、集英社文庫)に基づき、キャスリーン・クヌートセン・ローウェルが脚色、撮影はスティーブン・H・ブラム、音楽はフランシスの父親力ーマイン・コッポラが手掛けている。主題歌の「ステイ・ゴールド」は、力ーマイン・コッポラが作曲し、スティーヴィー・ワンダーが作詞、ワンダーが歌っている。プロダクション・デザイナーは、ディーン・タヴォーラリス、特殊視見効果はロバート・スワースが担当。出演はC・卜ーマス・ハウエル、マット・ディロン、ダイアン・レイン、ラルフ・マッチオ、エミリオ・エステヴェスなど。原作者のヒントンが看護婦役でゲスト出演している。ドルビー・ステレオ。パナビジョンで撮影。日本版字幕は戸田奈津子。テクニカラー、シネスコサイズ。1983年作品。

1983年製作/92分/アメリカ
原題:The Outsiders

 

 

ランブル フィッシュ

不良少女グループのリーダーである兄と、その兄を慕う弟の危うい青春の日々を描く。製作はフレッド・ルースとダグ・クレイボーン、エグゼクティヴ・プロデューサー・監督は「アウトサイダー」のフランシス・フォード・コッポラ。S・E・ヒントンの原作を基にヒントンとコッポラが脚色。撮影はスティーブン・H・ブラム、音楽はスチュワート・コープランド、編集はバリー・マルキン、プロダクション・デザイナーはディーン・タヴォラリスが担当。出演はマット・ディロン、ミッキー・ローク、ダイアン・レイン、デニス・ホッパー、ヴィンセント・スパーノ、ダイアナ・スカーウィッドなど。日本版字幕は金由文夫。テクニカラー<モノクロ=パートカラー>、ビスタサイズ。1983年作品。

1983年製作/アメリカ
原題:Rumble Fish

 

 

 

YA(ヤングアダルト)文学というジャンル、日本だとティーンズ小説というものでしょうか、原作者のS・E・ヒントン(スーザン・エロイーズ・ヒントン)が17歳で発表した二作、行き場のなせ青春の焦燥というようなものが描かれているようです、いや、描かれているのはわかるのですが、映画も青春映画以上のものはなく、内容は大人には今一つですが『アウトサイダー』のほうはノスタルジックで切ない味わいあり。

『ランブルフィッシュ』はペライな~という感想を持ちますが、まあ、これはこれで、目的は若かった現在の実力派スターを見ることなので。

ランブルフィッシュ=闘魚で、生きている限り闘い続ける、たとえ鏡に映った自分であっても、という宿命を持った魚で、若い主人公たちの運命と重ね合わせているようです。

両作とも、地方都市における不良グループジェット団とシャーク団の抗争という「ウェストサイド物語」のようなものををベースに、大人に脱皮することの難しさを描いているのだと思います。

ヒロインは両作ともダイアン・レインで気の強さが魅力。

 

キャストは

『アウトサイダー』

  C・トーマス・ハウエル

  マット・ディロン

  パトリック・スゥエイジ

  ロブ・ロウ

  エミリオ・エステヴェス

  トム・クルーズ

  ダイアン・レイン

  トム・ウェイツ

 

『ランブルフィッシュ』

  マット・ディロン

  ミッキー・ローク

  デニス・ホッパー

  ニコラス・ケイジ

  ダイアン・レイン

  トム・ウェイツ

 

皆さん若いです、マット・ディロン美形ですが、今のほうがずっと良いです。

ミッキー・ローク、凄い魅力で他の美形の面々は完全に食われていました、唯一食われなかったのはもちろんデニス・ホッパーです。

それにしてもミッキー・ローク21歳という設定にはかなり無理があるような、「21歳って急に年を取ったようだ、何があったんだ」という台詞でフォローしていましたが、苦しい💦

 

で、感想の締めは、全くパッとしないし魅力も感じなかったトム・クルーズ、今では大スターです、ここまで上り詰めたトム・クルーズの努力には尊敬の念を感じます。

40年も前の映画、みんな若いです、パトリック・スゥエイジさんは若くで亡くなってしまわれましたね。