「ミツバチのささやき」などで知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセが31年ぶりに長編映画のメガホンをとり、元映画監督と失踪した人気俳優の記憶をめぐって繰り広げられる物語を描いたヒューマンミステリー。
映画監督ミゲルがメガホンをとる映画「別れのまなざし」の撮影中に、主演俳優フリオ・アレナスが突然の失踪を遂げた。それから22年が過ぎたある日、ミゲルのもとに、かつての人気俳優失踪事件の謎を追うテレビ番組から出演依頼が舞い込む。取材への協力を決めたミゲルは、親友でもあったフリオと過ごした青春時代や自らの半生を追想していく。そして番組終了後、フリオに似た男が海辺の施設にいるとの情報が寄せられ……。
「コンペティション」のマノロ・ソロが映画監督ミゲル、「ロスト・ボディ」のホセ・コロナドが失踪した俳優フリオを演じ、「ミツバチのささやき」で当時5歳にして主演を務めたアナ・トレントがフリオの娘アナ役で出演。
2023年製作/169分/G/スペイン
原題:Cerrar los ojos 映画.comより転載
鑑賞を迷っていたが、今日予定外の空いた時間が出来たので急遽鑑賞。
抑揚の少ない3時間近い映画、しかもご高齢監督の自伝的要素の強い映画となると、ちょっと考えてしまうのです。
やはり「ニュー・シネマ・パラダイス」的映画愛の映画でした。
映画中映画の内容と実際の映画のお話がシンクロしているところは、映画序盤から終盤のシーンへと巧みにつながっていて、やはりこうくるかと思ったのですが・・・これもあまり好みではなかった。
実は、昨夜は変に暑かった、本作はたぶん睡魔に襲われる系だろうから寝ておかなくてはと思うと余計眠れなかった。
で、予想通り序盤の映画中映画撮影シーンですでに寝落ち、時々覚醒で、フムフムと思ううちにはっと気が付けば2時間は過ぎていて、映画はまとめに入っている、でも、記憶が途切れていても内容はほぼわかる、あまりにもゆっくりとした展開、そして、序盤のシーンの続きが映画として再現される、父娘の愛、友情、映画への愛、万感迫る映画になっている。
役者も渋いし、多分見逃したであろうシーンも含め映像も見ごたえがあったと思う。
でも、でも、です、手放しで、良かった~とは言えないものがあって。
ここまで寝落ちしているのは寝不足のせいだけではないように思うのです。
アナ・トレントと父親役の俳優さんが10歳くらいしか年齢が違わないように見えたのにも違和感がありました。
こういう魅力的なシーンが多々あったように思うのですが、寝落ちが残念。