欧州を舞台にした編年体の3話オムニバスで、題名のロールスロイスを巡る悲喜こもごもを国際スターの共演で描く。

 

まずは30年のロンドン、英国の侯爵が妻に贈った車が彼女の浮気の舞台となる。R・ハリソンの貴族ぶりはさすがに板について、社交界の描写も華麗。

 

続いて数年後、里帰りの米国ギャングに買われた車は彼や愛人、腹心の手下を乗せイタリアを観光。途中知り合った写真師と女はよんどころない仲となるのだが……。本編だけ独立させても成り立つくらいの出来でS・マクレーンとドロンが美しい風景に映えるロマンスを展開し、イディス・ヘッドの衣装もカラフル。

 

最後は41年、動乱のユーゴ訪問に向かう米の上流婦人が解放軍の首領を同乗させて、結局、車は戦士の輸送に大活躍する。バーグマンが彼女自身を彷彿とさせる、人の苦境を見過ごせない行動派の女性を颯爽と演じている。

 

 

1964年製作のMGM映画、『マイ・フェア・レディ』と同じ年の製作でレックス・ハリソンが絶好調、、ただ、その妻がジャンヌ・モローってやばいだろうと思ったら案の定。

主役は題名の通りで、ロールスロイスをめぐって繰り広げられる人間模様が贅沢この上ない。

レックス・ハリソン、ジャンヌ・モロー、シャーリー・マクレーン、アラン・ドロン、オマー・シャリフにイングリッド・バーグマンです!

主題歌は大ヒットで、この曲もいろんな歌手がカバーしています。

 

 

 

アラン・ドロンが美しすぎる!

 

 

英語版シナトラ節で♪