どういう選択?という・・・いろいろです。

デジタルリマスター版が公開された&公開中の『マンディンゴ』『不思議惑星キン・ザ・ザ』、レンタル店でこの二作(もちろんリマスター版ではないですが)を探し中に見かけた『魔術師』、Amazonプライムにあった『僕のワンダフルジャーニー』の4作。

 

 

『マンディンゴ』 (1975年)

南北戦争前のアメリカ南部を舞台に、奴隷牧場を経営する父子の栄光と没落を描いた歴史大作。カイル・オンストットの同名ベストセラーを原作に、「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャー監督がメガホンをとり、「アラビアのロレンス」のモーリス・ジャールが音楽を手がけた。19世紀半ば、ルイジアナ州。マクスウェルは自身が所有する広大な農園で、黒人奴隷を育てて売買する奴隷牧場を経営していた。息子ハモンドは父の言葉に従って名家の娘ブランチと結婚するが、彼女が処女でなかったことに憤り、黒人女性エレンとの情事に溺れていく。一方、ブランチも屈強な奴隷ミードと関係を結んで妊娠。横暴な権力者として振る舞ってきた一家は、破滅の道へと突き進んでいく。出演は「ロリータ」のジェームズ・メイソン、「わらの犬」のスーザン・ジョージ、「処刑教室」のペリー・キング、プロボクサーのケン・ノートン。公開時は世界的ヒットを記録したものの、人種差別的な設定や偏見を助長する内容、過激な描写などが物議を醸した。2021年3月、デジタルリマスター版で初公開から約45年ぶりにリバイバル公開。

1975年製作/127分/PG12/アメリカ
原題:Mandingo                                    映画,comより転載

マンディンゴとは奴隷牧場の主が”優秀”な奴隷をかけ合わせて作り出した純血種というような意味、僅か170年ほど前、黒人は人間ではなかったという事実、公開当時物議をかもしたというのはわかる、描かれていることは事実だからこそ目をふさぎ耳をふさぎたい。

そして実は女性も又人間ではなかった(表立っては違うけれど、実はそう)。

一見他の白人とは違うように見えるハモンドも実は一皮むけば同じだったという、これは今の私たちのことを指しているのだろうと思う。

ハモンドの妻になるスーザン・ジョージはとても違和感のある存在だったが、この映画を支えている一角は彼女が作り出していた、さすがです。

170年後、社会はこんなに変わったというべきか、いやいやあまり変わってはいないというべきか。

気力、体力のある時にどうぞ。

 

 

『魔術師』 (1958年)

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、魔術師の旅芸人一座と彼らのトリックを暴こうとする役人たちが繰り広げる騒動を描き、ベルイマン初期の到達点とされる傑作喜劇。19世紀スウェーデン。魔術師フォーグラー率いる旅芸人一座が、ある町にたどり着く。暇を持て余していた領事エガーマンは彼らを屋敷に拘束し、警察署長や医師らの前で芸を披露させてそのトリックを見破ろうとするが……。ベルイマン作品の常連俳優マックス・フォン・シドーとイングリッド・チューリンがフォーグラーとその妻を演じた。第20回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞。日本では1975年に劇場初公開。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でリバイバル上映。

1958年製作/99分/スウェーデン
原題:Ansiktet                                    映画comより転載

 

こういう映画も撮っていたのね、という映画ですが、人間への洞察力の鋭さが垣間見えます。

マックス・フォン・シドーって実はこういう顔なのね。

イングリッド・チューリンが美しい!

 

 

『不思議惑星キン・ザ・ザ』 (1986年)

1986年、ソビエト連邦時代のジョージア(グルジア)で製作され、当時のソ連で大ヒットを記録した脱力系SFコメディ。ある日、建築技師のマシコフは、「あそこに自分は異星人だという男たちがいる」と困った様子の学生ゲデバンに助けを求められる。異星人など信じられないマシコフが、その男たちが持っていた空間移動装置のボタンを押すと、次の瞬間、マシコフとゲデバンは地球から遠く離れたキン・ザ・ザ星雲のプリュク星へとワープしていた。そこでは何故か地球のマッチが超貴重品で、2人はマッチの価値を利用してなんとか地球へ帰ろうとするのだが……。日本でもカルト的人気を誇り、89年に都内の劇場で行われた「ソビエトSF映画祭」で初めて紹介された後、2001年にニュープリント版、16年8月にデジタルリマスター版で公開。21年5月にはアニメ版「クー!キン・ザ・ザ」の公開にあわせ、実写版の本作も4度目の劇場公開を果たす。

1986年製作/135分/ソ連
原題:Kin-dza-dza!                                  映画.comより転載

 

旧ソ連時代の映画っていうところが驚きです。、

社会への風刺・・・体制とか、金、とか、権力とか…上級国民とかね~。

そう言ったことは感じられはしますが、緩いビジュアルをクーと楽しむのがよろしいようで・・・

何と言いますか、この造形センスはただものじゃない感あり、それだけでテンション上がります、脱力系です。

 

 

『僕のワンダフルジャーニー』 (2019年)

愛する飼い主に再び会うため転生を繰り返す犬の姿を描いた「僕のワンダフル・ライフ」の続編。前作で50年で3度生まれ変わり、最愛の飼い主イーサンとの再会を果たした犬のベイリーがたどる、さらなる生まれ変わりの旅路を描く。イーサンと再会したベイリーは、イーサンと彼の妻ハンナらとともに農場で幸せな日々を送っていた。しかし、ある時、イーサンの孫娘CJが、母親のグロリアに連れられて農場を出て行ってしまう。悲しむイーサンとハンナの姿を見たベイリーは、次の生まれ変わりでCJを見つけ出し、どんな犠牲を払っても彼女を守ることを誓う。前作のラッセ・ハルストレム監督は今作では製作総指揮を務め、テレビシリーズ「モダン・ファミリー」などを手がけたゲイル・マンキューソが新たにメガホンをとった。

2019年製作/109分/G/アメリカ
原題:A Dog's Journey                             映画.comより転載

 

 

エピソードがご都合主義すぎて、えーーー?と思う説得力のなさですが、鑑賞の目的は可愛い犬なので単純なストーリーでも構わないのです。でも、前作に比べ小型犬が多いので、かわいいのですがキャンキャン吠えてばかり、顔の表情がよくわからなくて残念。

ちょっと出のビッグ・ドッグが名演、せっかく再会したのに気が付いてもらえない、必死で追いかけるも高齢で思うように走れない、彼の悲しそうな表情がこの映画の一番の見所。

犬映画は大型犬が良いです。