事実関係については揉めてるみたいだけど、仮にここに描かれていることが大方事実だとして、モナコにこんな危機があったなんて知らなかった。
僕はヨーロッパサッカーやテニスを見るのが好きなので、「高校で世界史習ったけどほとんど忘れちゃった」って人に比べれば、ヨーロッパの現代史ついてはそんなに無知な方ではないと思っている。でも、フランスがモナコに進攻しようとしていたなんて恥ずかしながら初耳だった。
ヨーロッパの現代史が少し好きなのと、キレイな女優さんが過去のキレイな女優さんを演じていて、その両方ともが自分の好きな女優さんだったという理由だけで充分観るに値する。それが普段のように「監督」や「受賞作」とは全く関係がなくこの映画を観た理由だ。だから、内容にはそれほど期待が高かったわけではなかった。
話の前半は観る前から何となく想像していた通り、ヨーロッパ最古の王家に嫁ぐアメリカ女優の苦悩の話で、正直内容もやはりそこそこだった。お決まりの感想ではあるが「お金って持ちすぎるとロクなことはない」という事を改めて思い知らされた。「生まれ変わったら大富豪の家に生まれたい」なんて僕は絶対思わない。「国王家」は「大富豪」とはちょっと違うが、人生が不自由になるという点ではどちらも似たようなもんだ。
「意外にも」って言っては失礼だが、終盤話が面白くなってくる。「軍隊を持たない国での平和」という、現在でも十分に通用する命題が提示され、本当の「抑止力」って「強力な軍隊」ではなく「周辺諸国からの支持」なんだと教えられた。単なる「(準)伝記映画」としてだけでなく、内容も十分見ごたえがあった。
