「積極的平和主義」
この言葉を提唱したヨハン・ガルトゥング博士が来日したらしい。
博士によると「ただ単に平和なだけ」という「消極的平和主義」に対して、「貧困や差別といった構造的な暴力のない状態を作り出す」ことを「積極的平和主義」と定義したらしい。
素晴らしい考えだと思う。
僕は学者でも何でもないが、「積極的平和主義」と聞いて最初に浮かんだのは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の中の一節だ。
「北ニケンクヮヤソショウガアレバツマラナイカラヤメロトイヒ」
つまり、自分の国が平和であるという事だけに満足せず、「積極的」に他国の戦争の仲裁に入る、ということだと思った。
何て素晴らしい考えだろう。こんな事をポリシーにしてくれていたら、どれだけ自分の国を誇らしく思えるだろうか。
なのに我が国の首相の言う「積極的平和主義」はどうも違う意味らしい。彼の言う「積極的平和主義」とは好意的に見ても「積極的防衛主義」くらいにしか見えない。
正直全然誇らしくない。
日本語の使い方としても変だ。完全に「誤用」だ。これでは若い人達に「日本語が乱れている」なんて偉そうに言えない。
歴史を見ても平和のために血が流れることはあったと思う。でも「平和のためには戦争も辞さない」という考え方にはやはり、かなりの矛盾がある。