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sylvania・・time

人生に優しい時間が欲しくて、ちょっぴりシルバニアを集めてみました。

愛らしい小物達に、癒されに来て頂けると嬉しいです。

また、フィギュアスケーター鈴木明子選手の大ファンで、冬季は鈴木選手の記事も掲載します。

私は、今回は、本当に、「応援するんだ」って気持ちで、あっこちゃんの演技に魅入るのではなく、終始、彼女の追い風になるように、演技のあらゆる所で、タイミングを読み、あっこちゃんの動きを読んで、名前を叫んだり、高くヒューッと叫んだり、或いは大きく手を叩いたり、


黙って大きくバナータオルを振ったり・・・・。


だから、終わった後は、頭真っ白。


ただ、お花をリンクに投げ込みたい、だけは、意識にしっかりあって、興奮と、熱で階段の段差も見えない状態で、アリーナすぐ後ろへ階段を駆け下りて、

花を投げて、アリーナの観客様の、後頭部に激突させた・・・・・・(ぶつけられた人、頭さすってたよガーン


ほんとに、目が悪くて、演技終わった後で、あっこちゃんが審査員側を振り向いて、がっくり肩を落とした時には、きっと満足行かなかったんだ、と、思って泣きそうだったんだよ。


まさか、あんな最高の表情をしてたなんて知らなかった。

知ってたら、会場で大泣きしてただろうな。(眼鏡、作らないとしょぼん


あっこちゃんの、あの素晴らしい笑顔が会場で見れなかった私は、ひたすら、あっこちゃんに向けて、せめてもの心で、


「おめでとうーーーー!!」


って、拍手しながら、繰り返し叫んだ。



表彰式。


その前に、私の前の列の女性が立って、笑顔で私を振り返って見た。


「鈴木選手、良かったですね(やりましたね、か、素晴らしかったですね、だったかも知れない)。次は世界選手権ですね。 世界選手権も一緒に・・・」


言い掛けた彼女の言葉を引き継いで、両手を彼女に向かって差し出し、握手をしながら、


「一緒に、応援しましょうね!!」


と、手を握り合った。ブーケ2ブーケ1虹


やがて、会場はライトが消え、リンクにスポットライトが灯された。


やっと、私はモニターの方も、見るくらいには、心が落ち着いて来た。


銀メダルが、あっこちゃんの首にかけられた時、最後の大拍手と、「おめでとう、あっこちゃん!!」の、言葉を贈った。


とても美しい表情で、メダルをかけたあっこちゃんを見ながら、大きな感慨に胸を満たされながら、私は思った。



この子はとても脆い。


この子は、このメダルを取る力は100パーセントある。

でも、繊細過ぎて、ささいな自分の失敗から、この子は、そのメダルを他の選手に、さっと、持って行かれてしまう。


今回、このメダルを、あっこちゃん以外の誰にも渡さない様に、守りきった確信が、私の胸には、確かにあった。


後になって、演舞を終えたあっこちゃんの、あの素晴らしい表情を、その時は知らなかったのだとしても。



あっこちゃん。


私はね、コメント下さった方達と同じ、貴女の滑りに、踊りに感動するの。


人を変える力が、この世には、たった一つだけあるの。

どんな、悪人さえも変えてしまう力。


それは多分、愛の力だって、みんなは思うだろうね。


でも違うの。

愛の力って、そこまで強くも、偉大でもない。


多分、欲望の力の方が、愛の力よりもずっと強いだろうね。


あのね、人間の心に、最も響く力は、「感動」なんだ。


こればかりはね、どんな悪人でも、冷淡な人でも、その精神を、変えられずにはいられない。


そして、命あるものは、それだけで感動するのよ。


春になって、木々から新芽が芽吹いたら、感動するよ。

特に、こんな寒い、氷の北国なんかはね。

赤ちゃんが生まれた瞬間、お母さんは、感動で泣くよね。


あっこちゃんはさ、その感動を、スケートで表現出来るのよね。


あなたが輝く度に、会場も、テレビの前の部屋も、夜空を埋め尽くす天の川や、七色の光に変化しながら一日を迎え、そして終わる、暁や夕焼けに染まった荘厳な天を見るみたいに、


幻の一角獣を垣間見るように、

空に掛かる虹の橋を見るように、

真っ白な大地の上、天蓋を乱舞するオーロラの光を見るように、


感動で満たされるのよ。


この世に生まれてくれて、有難う、あっこちゃん。


ねえ、世界選手権、今度は自称応援団長。

行けないけれど、あの、四大陸での、見えないファンの力を、決して忘れないでね。


コレオ・シークエンスの時に、鳳凰になる為に、貴女は演舞を着実にこなして行くの。


絶対に忘れないでね。


ファンを信じて、何も迷わず、気負わずに、「O」と一緒に、踊って来て下さい。

自分の精神力を信じなくていい。

弱くていいよ。

それは、欠点ではないのだからね。

むしろ、美しさなんだから。


ファンを信じて。

「O」を、踊る実力が、あなたにはあるから。


安心して、平和な心で、繰り返し練習して。


カナダでリンクに立つ時は、心の底から、ファンを信じて下さい。

私達の強い心を、貴女のお守りに持って行って下さい。


どんな恐怖も、迷いも、不安も、私達ファンが、必ず、お守りになってあなたを守ります。


私達の力を信じて舞う、力の限りに舞う、あなたの姿を見れるように、心の底から、お祈りしてます。




と、ふふふ。


性格でね。


最後は、お笑いで締めていいかな?

あっこちゃんと、-、そして、「私」の四大陸選手権奮闘記。



うふふニコニコ


表彰台に上ったあっこちゃんと、銀メダルを見て、私はこう自分を思ったさ。

このメダルを、「あっこちゃんのメダル」を、他の選手に渡さなかったのは、私!

ってねニコニコチョキ



だってね、

こう思ったんだもん。

表彰台のあっこちゃんを見ながら。


今回の、私の姿って、


さながら、大事なご主人様と、その宝を、全力で守った忠犬わんわんチョキ



じゃないか、ってねにひひにひひにひひ爆弾



ここまでお読み頂いて、有難うございます!!



尚、テレビ放送の場合では、実況や解説の声を入れる為に、編集で、大分演技中の、観客の声援を(大きな歓声以外)敢えて消しているようで、実際には、会場はもっと凄い盛り上がりだったし、


私にしては、あっこちゃんが滑り終えた後、自分の声が、どれほどテレビで流れてしまうか、ビクビクした程、会場中に響く声で応援していました。


正直、編集で、声が消えててヨカッタです得意げあせる






One for All , All for One !! 


先にお詫びします。

後編、また文字数オーバーで、記事を二つに分ける事になってしまいました~!

次の記事が、本物の完結編ですあせる



おなかの底から、大声援を送った。

タオルを振り回し、手を打てない分、声を使って会場を盛り上げる。



有り難い事に、フィギュア・ファンの多くは、あっこちゃんの出番でも、「真央ちゃんが終わったから、そんなに盛り上がらなくてもいいや。」


的・雰囲気にはならず、私含め、あっこちゃんの名前がコールされてから、一気に声援を張り上げ出した、あっこちゃんファンを、後押ししてくれる感じで、やや遅れて、大きな歓声を送ってくれた。



付き合いいい人達だなー、と、感謝しつつ。



リンクの上を手を広げて、その声援に応えるあっこちゃんに、更なる声援を送る。



私の席から見て、右斜め下から、男性の声であっこちゃんへの声援が送られた。

この会場で、男の声は、よく響いて、私は羨ましく思った!!ものだった。

そう、そう、あっこちゃんファン、みんな一緒に、全力で応援しよう。



あっこちゃんの動きが止まり、「O」の曲が、会場に響き始めた。

テレビで百回は、録画で観た、この演技の滑り出しの、体重を感じさせない、優雅な動き。


思わず、応援も忘れてその美しさに見とれてしまった。



心を奪われたまま、あっこちゃんが、最初の3×2×2のジャンプを決めた。

大歓声で、私は吠えた。

会場からも、素晴らしい喝采が上がった。


一瞬、私の心に迷いが生じた。

「O」の世界を、あっこちゃんが表現するまま、滑るまま、両手を握り締め、声を殺して、しん、となって見詰めていたい。



このプログラムを生で観られるのは、今回しか機会がない。

この美しい世界に、心の底から浸ってみたい。


しかし、次の瞬間、私は自分が来た動機を思い出した。

スランプになった、あっこちゃんの、後押しをする為に、私はここに来たんだ。



あっこちゃんの演技だったら、家に帰ってから、百回でも録画で観れる。



会場全体を、誘引し、最高に滑りやすい空気を作る。

青い小鳥が、コレオ・シークエンスで鳳凰になる為に、彼女が飛ぶ為に、上昇気流を作りに来たんだ。



頭の中で、ジャズの生ライブで、バンドと一体になった瞬間や、

馬の背中の上で、翼になった瞬間が、爆発の光の様に、フラッシュバックを起こした。



ほんの数秒で心は決まった。



全力で応援する。

観ている場合じゃないんだ。

あっこちゃんと、一緒にここで、戦うんだ。

心を奪われていた目に、再び闘志の火が燃え滾ったメラメラ



そのすぐ直後だった。

あっこちゃんが、2アクセルを失敗して、一瞬止まってしまった。


会場から、失意のどよめきが起きる。


しかし、私は逆だった。

こういう事を予期していたからこそ、私はここまで来た訳で、ここからあっこちゃんを、建て直す支えになる為に、


さーーー、会場を引っ張るわよーーー!!!!!!


再び滑り出したあっこちゃんに、


さーー、あっこちゃん、こっからが勝負よ!!頑張れ!!

この為に来たのよ、任せてっメラメラグッド!


そう心を込めて、魂を込めてジャンプ失敗直後から、大声援を送った。


次の3ルッツのジャンプの前、すぐに気持ちが切り替わる様にと、あっこちゃんコールビックリマーク


ジャンプへ向かうまでの、滑る彼女へ


「あっこちゃーーーん!!!!


と、ファンは、今のミスなんか全然気にしてないよっチョキ

貴女の演技が観たいの、行けーっ!!ラブラブ


と、言う思いでバナータオル、ばっさばっさ振って声援をかけた。

そして、次のジャンプ!!


ここは、応援者の私も正念場ビックリマーク

タイミング掴んで、声援を送らなかったら、逆にあっこちゃんがジャンプに集中出来ない!


あっこちゃんが、ジャンプへ向かう不安を打ち消す、迷いを消す、声援の力。

全てはタイミング。


ジャンプへの態勢を作る前だ。


「あっこちゃん!!


あえて、素早く、短い声援を送る。


決まった!!しっぽフリフリ


場内から大歓声。


私はここで、


「ブラボーーーー!!!!


と、叫んだニコニコチョキ


もう、大丈夫、もう行ける!!

頭がどんどん真っ白になって、あっこちゃんの世界に入り込んで行った。


自分が、彼女を飛ばせる風にでもなったかの様に。


次のスピン。

あっこちゃんは、しっかり自分の世界に入って来てる。


声援を受けて、どんどん自分に勇気を持って、集中して行く彼女ならではの共鳴力だ。


スピンを見守りながら、


「ホーーーー!!クラッカー


と、歓声を上げる。


二度目のジャンプのミスで静まり返った会場の空気が、それに釣られて温まって行くのを感じた。


他のファン達も、必死で声援を送ってる。


私は目が悪いけれど、あっこちゃんが、それに押されて勢いづいたのは見て取れた。


動きに迷いがなくなった。

スピードと軽やかさは目を見張るよう。



「あっこーーーー!!


次は彼女の得意のステップ・シークエンスだ。

バナータオルを腕にかけ、私が自称「手袋パンチ」と呼んでいる、大音量を出す、特殊な拍手

(手の間に空間を作って、そこで拍手の音を反響させる。これで、人の5倍の拍手の音が出る)

で、音楽のリズムに合わせて、手拍子を打つ、会場全体が一緒になって手拍子が始まる。


さあ、あっこワールドの始まりだ!!!


私は声援をどんどん送る。

会場がどんどん盛り上がって来る。

あっこちゃんの動きがそれに呼応して、魂を込めた踊りが、全身から溢れ出て、感動の渦が広がった。


ステップの一つ、一つに、あっこちゃんの魂を感じる。

この瞬間、あっこちゃんは、次のスピンも、ジャンプの事も、きっと忘れているだろう。


しなやかな体。

柔らかな表現。

エッジさばき。

肩甲骨から、指先まで魂を込めて音楽と共に流れる腕。

彼女が、この一瞬、一瞬全てに命を吹き込んでいるのを感じる。


会場が一体となって、その美しさに惹き込まれていた。

会場の皆の意識が、全体となって膨らみ始め、リンクの上に、確かに上昇気流が沸き起こった。

会場全体が、彼女の生み出す感動に、一体になって共鳴をしている。


「紫色に見えた。」


と、しか、言いようがない。

その時、会場のオーラが、紫色に染まって、リンクを守って
行くのが見えたのだ。



ああ、本当に、主役はあなたよ!!目キラキラキラキラ


素晴らしいステップ・シークエンスが終わって、手拍子が止む。

あっこちゃんはスピンの態勢に入る。


その瞬間を狙って、ステップ・シークエンスへの、最後の大歓声を送る。


次の難しいスピン。

そして、その後の優雅なスケーティング。


邪魔をしないように、そして同時に、彼女にどんどん上昇気流を送りたくて、私は音楽に合わせて高い声で風が鳴くように叫ぶ。



音楽が力強くなってきた。

実況の力を借りずとも、次はジャンプだと、すぐに分かる。


「あっこ!!


ジャンプへ入る態勢になる前、短い、大きな声援を送る。

大丈夫よ、行けっグー


決まった!!!目グッド!キラキラキラキラ



「あっこーーー!!ヒューーーッツ!!


声援と共に、バナータオルは、これまた生きているかの如くはためく。


会場のボルテージが目に見える程に上がってくる。

あっこちゃんの世界に呑まれながら、その世界に参加せずにはいられない。


ああ、最高の雰囲気だ。

こういう空気の中で、思い切り滑らせてあげたかったのよ。


何の迷いもなく、あの、「O」の素晴らしい世界を、あっこちゃん自身に見せてあげたかったのよ。


貴女がリンクで現す世界が、どんなに美しいかを。



次のジャンプ。

連続ジャンプだったけど、私は今度は、声がけを止めて(もう、十分あっこちゃんは落ち着いていたし)、逆に最初のジャンプが決まる前、


あっこちゃんが、宙を舞って、着氷する前から大拍手と、歓声を送った。

会場も一緒になって、二度目のジャンプが決まる前から大盛り上がりの、大歓声だ。


凄い空気。

生きてる。

誰もが心を共鳴しあって、会場の空気に命を与えている。


私は叫ぶ。

「あっこちゃん!!」


「ヒューーーッツ!!」


「ブラボーーー!!」


あっこちゃんが、こちらを向いて滑る度に、大きく「Gein Glory」の文字が刻まれたタオルを振って、彼女の心を全力で煽る。


「Glory」は、私に取って特別な言葉。

私の人生の、大きな転機になった、映画のタイトル。


GLORYは、普通「栄光」と訳すけど、むしろアメリカでは

「神の栄光」として使われる。


神の栄光よ。


この踊り子をさんざめく光で包み給え。



3サルコウ。

バランスを崩した!!

持ちこたえた!!


そうよ、これが、あっこちゃんの力よ。

そして、応援の底力よ!!

見えない力がそこに存在する限り、彼女はタイミングを外しても、バランスを崩しても、倒れたりしないのよ。

何故なら、彼女は、感動と言う、最高の神の為に踊っているのだから。



次のジャンプ!

私は叫んだ。


「あっこちゃん!!」


決めた!!



ジャンプを決めたあっこちゃんが、両手を力強く広げた瞬間


なった!!


鳳凰になった!!


もう、孔雀でも、青く美しく、可憐なかわせみでもない。


青い鳳凰が現れた!!!!!!!



鳳凰がリンクの上で、大きく翼を広げた!!


それは、命、生命を生み出す自然の力、神、そのもの!!



目が悪い私は、彼女の表情は見えなかった。


でも、鳳凰になった彼女が、翼の如く広げられたその力強い手のひらは、NHK杯よりも、もっと痛烈に命の感動を、彼女の動きから感じさせた。



会場は紫色のオーラで、彼女をを称え、まるでリンクを守護しているようだ。


曲に合わせて、会場が手拍子で鳳凰の舞を称える。


コレオ・シークエンスが終わる頃、手拍子が止んだが、私は一人、手を叩き続けた。

耳は、曲調のリズムを掴み、目は、彼女の気迫のこもったはばたきを見詰める。


パン!パン!パン!


一人で「手袋パンチ」の、大きな手拍子をそのまま続けた。


この上昇気流。

演技が終わる最後の一瞬まで、彼女に、この空気の中で、踊りきらせてあげたい!


会場に響く私の手拍子に、まず、周囲が続きだした。

そして遂に、それは会場全体に伝わって行った。

そう、思いは、感動は、伝播するんだ。

会場全体で、彼女の舞に、滑りに、手拍子を打って合わせている。


この瞬間、私の頭によぎったのは、NHK杯での、この瞬間の事だった。

あっこちゃんの舞に、感極まった観客が、感動を抑えきれず、演技終了前から、大歓声になってしまった。


でも、ここは、天女の舞台。

彼女の舞台なのだ。


この音楽の、最後の瞬間。

彼女の演舞の、最後の瞬間。


それを全て、彼女が観客に魅せ終えるまで、この舞台に観客をなだれ込んだりさせたくない。


彼女の動きが止まる瞬間まで、今、最高の興奮状態にある観客を、暴走させずに、最後まで彼女を見詰めてもらいたい。


スタンディング・オベーションも、大喝采も、全ては、彼女が最後の一瞬まで、踊り切ってからだ。


頑張れ私!!


私は自分自身に対して叫んだ。


絶対に、観客を演舞終了まで、歓声で暴走させるな、誘導しろ!!

もっと大きく手を打て!!

会場の手拍子を、乱させるな!!


もっと大きい手拍子で、会場全体を引っ張れ!!


手拍子が、観客の暴走のガス抜きになる!


最後のスピン!!

持ち応えろ!!

必死に祈った。


あっこちゃんは、素晴らしい動きで最後の舞を舞っている。


もう少し!

もう少し!



キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ・・・・・・・・



終わった・・・・・




う、わーーーーーーっっっっっ!!!!!!!!」クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカーベルベルベルベルベルベルベルベルベルベル


万歳!!!

会場は、一気に爆発!!!














さて、今回で四大陸選手権の、感動を全て書き終えますが・・・・。


まず、おめでとう、あっこちゃん!!ガッツ!!クラッカー


さて、本当に今季、NHK杯であっこちゃんのフリーを初めて観て、余りの芸術的な美しさ、そして、芸術が、何で、「芸術」であるか、「美術」と「芸術」の境目って、究極的には何か・・・。


と、言うと、「命」であるか、「カタチ」であるか。

なんですけど。


芸術って言うのは、命が宿って、初めて人に芸術って、評価される。


魂がこもらず、カタチの美しさにこだわった作品は、「美術」の域を超えない。


今季、フリーの「O」は、NHK杯で、その音楽の素晴らしさ、そして、演技構成、それを表現し尽せる、あっこちゃんと言う天性の才能と、努力を重ねたスケーターによって、完璧な姿で、観客の前で踊られた。



それを観てしまったら、ファンとしては、感に堪えないと言うか・・・。


一生、心に残る四分間の感動。


で、先に、前編、中篇で書いて来た、私の推察を多く入れての、内容ですが、

あっこちゃんの、その後のグランプリ・ファイナル、全日本での、フリーの惜敗。


(あっこちゃんのコメント欄を拝読すると、他にも色んな所で、その後も滑ってるのね。どうやって、情報得るかも分からん私ハートブレイク


あっこちゃんファンとして、また、このフリーのプログラムそのものの、ファンとなってしまった者として、残りの四大陸、そして世界選手権、(他の試合とかは、全く知らない・・・)その二つで、完璧な「O」を観たかった。


さて、家を出たのが、9日の午後9時25分頃。

車で、千歳空港へ行く為に、長距離バスの乗り場まで1時間半。

それから、長距離バス、電車、飛行機、電車、と、乗り継ぎ、乗り継ぎで・・・・・


大坂中央体育館へ着いたのは、翌日10日の午後二時過ぎ汗

何と、17時間もかかった・・・・ガーンダウン


体育館へ行く途中、テレビ局のリポーターが、あちらこちらで、浅田選手のファンのインタビューをやっていた。


もしも!9日、私が夜7時以降の仕事を、嘘をついて断っていなかったら、私はその後ろで、あっこちゃんのバナータオルをばんばん振って、「あっこちゃんも応援してね~!」と、テレビカメラの前に立てたに違いない。


しかし私は、仕事をさぼって、こっそり来たのだ。

とてもそういう真似は出来ない。しょぼん左矢印禁止


カメラの横を、顔を隠しながら、駅から一本道で、すぐ先の体育館へ、無事入場。



この時点で、だいぶ熱が高くなって来た。

かっくじつに、過労と、風邪気味だったのが悪化したのだ。

めまいに襲われながら、体育館に入場した時、丁度ペアの表彰式の真っ最中だった。


自分の席を確認して、それがキス・クラの真上で、すぐ真下から、選手がリンクへ出るのを見られる場所だと知って、狂喜した。


荷物を座席へ置いて、昼食を買いに売店へ。

売店の途中で、選手の写真集や、カレンダー、CDなどが売っている。

残念ながら、あっこちゃんのはなかった。


プログラム2千円の金額に、ドン引きしながら(チケットといい、どーしてフィギュアって、こんなに高額なの??あせる)、「一生の記念だし。」と、思い切って財布を開けた。


サンドウィッチを買って、食べてから、解熱剤を飲んだ。

熱は大分上がってる。

常備薬は全て持って来たが、「座薬」を忘れたのは失敗だったと、どんどん上がってくる熱に、やや降参気味だった。

あー、こんな状態で、自分が思い描いていた、ちゃんとした応援出来るかしら・・・、と。


やがて、とうとう、女子のシングルが始まった。


初めてのフィギュアの会場を、じっくり見渡してみた。

360度埋め尽くす会場。

リンクは私達の足元に。

こうやって眺めると、思ったより広くないけれど、実際にリンクに立つ、選手にとっては広いのだろうと想像した。


天井には、ワイヤーがリンクの端から端まで張ってあって、そこをカメラが自動で動いていた。


私の正面に審査員席。

カメラが写す大画面のモニターが、左右に一つずつ。


さあ、ここから戦いが始まる。

しっかりしなくっちゃ。


まずは、フィギュア観戦の、暗黙のルールを知る事だ。

ジャズや、ロックや、生バンド、或いは映画館、歌舞伎に相撲に、最後に美術館もあげておくか。


どこでも、その鑑賞においてのマナーがある。


私は、あっこちゃんが勇気付けられる様な、大きな声援を送る事を目標に来たが、それがマナー違反で、フィギュアは、静かに応援、観戦するのがマーであれば、そのマナーに、当然従わなくてはならない訳で、あまり、来た意味がなかったりするので、ドキドキしながら、会場の空気を読んでいた。


試合は、現地では当然、実況も、解説の声も響かないので、テレビで観る様な緊張感が殆どない。


割合に、ほのぼのした空気だった。


それに、第一グループからの滑走を全て観ていると、選手がジャンプで転倒するのは、ザラな事なので、余り(選手はともあれ)観客としては、ジャンプに緊張を持って観ずに済んだ。


実況と、解説の声がないのが、一番、会場とテレビ前観戦の違いかも知れない。

リラックスして観れるのだ。


全体的に、家族的な雰囲気が立ち込めていて、例えば、同じく審査員がいるとは言え、オーディションを受ける俳優や、卵等の緊張感に比べれば、格段に空気が違うのではないか。


滑りが始まっても、さほど空気が張り詰める事無く、選手はともあれ、会場の人間を見ていると、学芸会や、発表会にでも来たかの様な、和んで楽しんでる雰囲気だ。


さて、この空気の中で、一人白熱した応援をする事を、会場は許すだろうか?


その疑問の答えは、数人の外国選手の応援の人々が教えてくれた。


何人かの外国人選手が滑る時、自国から応援に来ているのだろうか?

明らかに、日本人とは、違う声のトーン、アクセントで、選手に対して、会場の一部から、一際目立つ声援が上がった。


それに対する、会場の反応を見ると、皆、優しく失笑している。

子供のイタズラを見るみたいに、穏やかな笑い声が、あちこちから、静かに起こった。


私はこれを見て、「行ける!!」と、確信した。


フィギュア観戦で、そう声援に限っては、タブーはないようだ。

と、言うより概してフィギュア・ファンは、平均穏やかな気性に感じられる。

勿論、ラグビーの観戦に来ている訳ではないので、それは理の当然ではあるのだが。


とにかく、声援に関しては鷹揚で、懐は広そうだ。

これなら行ける!


自分の頭の中で、ずっと繰り返していた応援を、ここで見事にやり遂げる事が出来るだろう。


そう安心すると、とっても熱を感じる様になってきたカゼ

選手が滑っている時、会場に合わせて拍手はするものの、頭の中では、その拍手がガンガン響き、「やめて~、頭が割れる~静かにして~ガーン」と、思いながら、


拍手を一緒にすると、ずっと荷物を持っていた、右腕の上腕が、痛い。


拍手をする度、痛むので、静かに、静かに、拍手をする事にした。


中国の、若い選手が完璧な滑りを披露した時、初めて会場でスタンディング・オベーションが湧き上がったが、周り中立ち上がる中、私は一人静かに座って、頭痛と闘いながら、頑張ったね~と思いながらも、あっこちゃんの応援の為に、


体力温存。体力温存。


そう、心の中で独り言を言って、大人しく、座って小さな拍手を送っていた。

さぞ、内気なファンに周囲には見えただろう。


そうやって、次々滑る選手を見ながら、頭はひたすら、あっこちゃんの応援の、シュミレーションを繰り返す。


特に重要なのが、多分今回も鬼門になってるフリーでの、ジャンプの際に、あっこちゃんを勇気付け、集中力を増すような声援だ。


ジャンプに入る前、精神集中をする時、それ以前だ。

ジャンプへの流れに入ったら、そこで一発、声援だ。

決して、邪魔はしない様に、尚且つ、渇が入って、勇気を持ってジャンプに臨めるタイミングを、ちゃんと取れるか、自分に何度も、頭の中で確認する。


第三グループが終わった頃だったか、最終グループ前だったか、休憩の時間があって、リンクの整備が行われた。


トイレに行くが、女性のトイレ、長蛇の列の事、ディズニーランドの如し。

昔、有明の倉庫軍で、犬のドッグショーでは日本最大の、FCIアジアインターナショナルドッグショーが行われた時、大不運にも、同じ有明でアニメファンのコミックマーケットがあった。


当時のアニメオタクは、ある意味理性があって、コスプレを、家から来て来る事はなかった。


変わりに、有明の公衆トイレで着替えるのだ。

この時の、地獄の待ち時間を、思わず思い出した。


余りの迷惑さ。

トイレって言うのは、着替えじゃーなく、用を足さねば苦痛でひきつる人間から使用していいはず、との怒り。

その怒りは、女性トイレと違って、全く誰も並んでいない、男子トイレに殴りこみ、と言う形になって爆発した(決してオバサンではない、16歳の少女だった)。


男子トイレにも個室はある。

怒りで、バン!と、トイレに入っていったら、金隠しに数名だけで、個室はガラ空きだった。


驚いて私を見る男性達を他所に、私は個室に入って、用を済ませた。

漏らすか。

膀胱炎になるか。

私にこの二択はなかった。


その時の記憶が甦り、一瞬、男性のトイレを見たが、生憎、熱が、気力を奪った。

私はくらくらしながら、女性トイレに並んだが、中に個室はたった三個。

これは長蛇の列にもなる。


ようやく用を済ませて、今度は、会場に投げ込む一輪のお花が欲しくて、探して回った。


もう殆ど残っていなくて、最初、私は並んでも無駄、と、売り場の人に言われたが、最後の二本が何とか残って、私はピンクのガーベラを買えた。


あっこちゃんが滑り終わったら、これを会場に投げ込むのよっ!!波


応援に向けて、どんどん闘志が漲って来る。メラメラ


席へ戻って、最終グループの登場を待ち・・・・


いよいよ、その時が来た!

会場が、「真央ちゃん・・・!」と、ざわついている。


ふと、キスクラがある、真下を見下ろすと、何とそこに、あっこちゃんや、他の最終グループの選手達がいた!!!!


初めて、直に見たあっこちゃんは、美しい後ろ姿!!音譜


会場は、浅田選手の声援で大盛り上がり。


6分間練習が始まった。


私は、浅田選手への圧倒的な応援を聞きながら、(勿論、あっこちゃんへの声援もかなりあったが)ここで、少し前から、手に持っていた、あっこちゃんのバナータオルを持ち出した。


そして、会場の空気を見ながら、

「上ーーー等よっ。こうなるだろうと思って、如何にあっこちゃんに滑りやすく空気を作るか、私はその為だけに来たのよ、かかって来い!!」


おお。

あっこちゃんを目にするまでの高熱よ。

疲労よ。

上腕の痛みよ。

君達はどこへ行った。


「あっこちゃーーーーーん!!!!


私は、(過労がない場合、及び、過労を忘れてしまった場合に限って出る)自慢の大声で、浅田選手への大声援の中で、声を張り上げた。


戦いは始まった。

あっこちゃんが、競技で戦うなら、ファンは応援の力で戦う。


任せなさい!この為に来たのよ!!


6分間練習の最中、私は張り裂けんばかりに声援を、ひたすらあっこちゃんに送った。


バナータオルは、あっこちゃんがこちらに向いて滑って来る時、視界の一角にでも入って、「あなたのファンがここにいます」と、伝わってくれれば、と、バッサバッサと、振り回した。


真下には、ヤバイ、テレビカメラを構えた男がいる。


たまたまアップで全国放送されたら、どの面下げて帰ればいいんだろう。


の、思いも、頭をよぎりながら、生まれて初めて実際に目にする、あっこちゃんの滑る姿の美しさ、そして艶やかな衣装に夢中になってしまってしまって吹っ飛んだ。と言うか、捨てる事にした。


この練習中に、あっこちゃんを、どんどん勇気付けて行くのよ。

兎に角、応援だ。

声を出せ、私ー!!


そりゃあもう、死に物狂いで、あっこコールを続けました。


いきなり会場で、ワーッって歓声が上がって、拍手が沸き起こった。

多分、浅田選手が何かのジャンプを決めたんだろう。


あっこちゃんも、そっちを見ていた。

でも、私はあっこちゃんしか見ていなかった。


会場の、その歓声が落ち着くのを、秒読みしながら待って、リンクがまた、ある程度静かになる瞬間を狙って、


「あっこちゃーーーーん!!!!


と、すかさず、あっこコールを響かせる。


浅田選手のファンに恨みも何も全くないが、申し訳ない事に、私は純粋なフィギュア・スケートファンではなくて、鈴木明子ファンなのだ。

許して下さい。


君らには負けません!!


声援はタイミングだ。

何しろ、会場は圧倒的に浅田選手のファンが多いんだから、その中で、あっこちゃんを強気にさせる応援をするには、声援に紛れていてはいけない。


声援と声援の、一瞬の隙、自分の声が、会場中に聞こえると感じた瞬間、声を張り上げて叫ばなければならない。


6分間練習が終わって、選手の皆は、私のキスクラ、すぐ上のスタンドSS席のすぐ近くに戻って来た。


よっしゃあ。

声は伸びてる。

疲れも吹っ飛んでる。

会場は、声援に対して、とってもおおらか。

応援の手ごたえバッチリ。

これなら行ける!!


と、コロシアムで、これから戦う剣闘士宜しく、闘志満々になって、そこで初めて、滑走順を知った。


どこで頂けるものやら、両隣が、滑走順の紙を持っていて、それを前列のシートの背中にかけている。

こういう所、やっぱりフィギュア・ファンで、観戦慣れした人たちならではだ、と、感心しながら、私は持っていないので、はしたないが、選手の滑走順を、盗み見させて頂く。


すると、何と、浅田選手は4番滑走。

愛するあっこちゃんは、その直後の最終滑走ではないか。


うーーん。

海を越えて(津軽海峡)応援に来て、これ以上モチベーションが上がる事もあるまい。


感慨にふけりながら、兎に角、あっこちゃんの結果はどうあれ、私は魂の限りに応援するんだ。

あっこちゃんが、鳳凰になって羽ばたける様に、会場を盛り上げ、上昇気流を作って、ファンとして、精一杯支えるんだ・・・・。


そう思いながら、最終グループの滑りを観ていた。


が、あっこちゃんが姿を消すや、私の高熱が、ただいまー音譜と、元気に戻って来た。


再び頭痛とだるさと、眩暈。


村上選手が滑った後、再びスタンディング・オベーションになったが、先ほど同様、私は、急に「大人しい観客さん」になって(実は単なる過労の病人)、


体力温存、体力温存。


と、念仏の様に唱えていた。


ただ、村上選手が滑る前に、私は気がついた事があった。

それまでは、外国選手が全て先に滑っていたから、気がつかなかったのだが、

選手の滑走が終わって、リンクに引き上げ、順番で、次の選手がリンクへ出て、前の選手の点数が出るまで、ウォーミング・アップしてる際、誰も、リンクに出た、次の選手への声援をしない事だ。


村上選手も、浅田選手に次いで、人気の選手。

リンクに登場したら、さぞかし拍手や声援が、母国開催だし、出るだろうと思いきや、会場は落ち着いてる。


これは、先に滑って、点数を待ってる選手への配慮もあるのだろうが、それ以上に、「観客も一休み」的、ムードを強く感じた。


ここで機先を制し、自分の特別応援している選手のリンクへの登場を、喝采で迎えるほど、熱気ある空気じゃないし、(やはり、格闘系ファンの、攻撃的な応援と、フィギュアの応援は違うんだ)選手への応援は、名前が呼ばれてからでいいんだ、と言う様な。


これは、浅田選手の場合でも、同様なのかを見極めねばなるまい。


と、私はあっこちゃん応援の、勝機のポイントを敏感に嗅ぎ取り、目がギラリと形相を変えた。目左矢印ちょっと違う。


そして、とうとう日本を代表している、浅田選手の番が来た。


衣装が変わってるのに、少し安心した(それまであっこちゃんばかりみていて、気がつかなかった)。

ファンではないが、「白鳥の湖」を踊ると言うのに、前の衣装は少し地味過ぎると思っていた。


あっこちゃんの衣装に触発されてか分からないが、「白鳥」なら、これくらいの美しさの衣装の方が、映える。


そう、そして、私が注目している最大の事。


日本一の人気を誇る、浅田選手がリンクに登場したぞ?

会場は?


・・・・・ざわついてるが、応援の声はない。


と言って、応援してはならない、張り詰めた空気でもない。

キスクラの映像がモニターに映るまで、みんなゆったりした小休止的ムードは、村上選手の時と同様だった。


取ったり。


おっしゃ。

あっこちゃんの応援は、私はこっから始めるぞ。

得点待ってる選手も、すでにリンクでスタンバイしている選手に声をかけても、「あ、熱狂的ファンなんだ。」くらいで、許してくれるだろう。

と、言うか、そう思って許して頂こう。

キスクラで、得点出る時は、ちゃんと、前の選手へ拍手するからね。あせるドキドキ祝日



そして、浅田選手の前の、外国人選手の得点が出て、キスクラの映像も終わり、場内は明るくなって、


一気に浅田選手コールが会場中から沸き起こった。


この後に滑るあっこちゃんには、大きなプレッシャーになるだろう。



そして、浅田選手がリンク中央に出て来た・・・。


初めて生で観る彼女は、女王の様な、貫禄があった。

流石、大きな大会を数多く経験してるだけの事はある。


「ベテラン」


あっこちゃんに、よくこの言葉が使われるが、あっこちゃんにはスランプに、ブランクがあったし、性格的にも、そう呼ばれてピッタリ来る言葉じゃない。


むしろ、この子の方が、ベテランと呼んだ方がいいんじゃないか。

そんな気持ちで、演技を見詰めた。


率直な感想として、浅田選手のファンの方には失礼だが、「雑な演技」と、言う印象を、目の前で見ていて、強く思った。


これまでも、浅田選手の演技は好きなタイプじゃなかったけれど、目の前で見ると、余計にそうだ。


あっこちゃんが芸術競技をしているとしているとしたら、この子は、スポーツをしている感じだ。


ジャンプは決まるし、体も柔らかいから、スピンも綺麗。

ステップもちゃんと出来ているのに、表現するものがない。


指先まで、音楽を表現しようとしていないのがはっきりと分かる。

技から、技へ移る滑りの間、手がだらしなく垂れていて、芸術競技としては、見苦しい。

まるで、大会に出ていると言うよりは、ジャンプやスピンの練習中の動きを見ているようだ。


肘から先は、完全にだらんと遊んでる場面が多い。


思わず、女子の器械体操の、平均台を思い出す。

あの細い平均台の上で、足のつま先から、指の先までピンとして、気迫のある、そして優雅な動き。


技術家だな、と、浅田選手を観ながらつくづく思った。

芸術家じゃない。


技術としては素晴らしいけど、芸術性を必要とする、競技の中ではどうかと思う。

フィギュア審査員の芸術力も低いと受け止めるしかない。

私も、この子がまだ、そういう大人の演技が必要になる前の、子供の頃は、ピョンピョン飛んでて可愛いと思って、観ていたんだけど、大人になるに従って、表現力がない、技術偏向性の選手になって行くうち、そういう好感を感じなくなってしまった。


村上選手の方が、そういう意味では、もっと表現力もある。


浅田選手の、今季のショートを決めたコーチがテレビで話してるのを、たまたま見たが、彼女は天才。って思った。


浅田選手の今季のショートは、常に曲に合わせて、表情や、腕の動きが構成されていて、表情を殆ど変えずに滑り、腕はよく遊んでしまう、彼女の普段の欠点が、全部出せない様になっている。


あれは、素晴らしいと思う(勿論振付師のセンスだが)。


さて、とうとう浅田選手の演技が終わった。

会場は、割れんばかりの大歓声。

そして、スタンディング・オベーション。


リンクへ投げ込まれた、沢山のお花やプレゼントを抱えて、浅田選手がリンクから引き上げる。


代わって、今度はとうとう最終滑走、あっこちゃんが現れて、リンクへ立った。


会場は、ざわついているが、大分落ち着いた雰囲気になっている。



さーーー!!

戦いは始まったわよ、行くわよ、私!!



「あっこちゃーーん!!


あ・き・こーーー!!


リンクで体を動かし始めたあっこちゃんに、ここぞとばかりに声援を送った。

もう、浅田選手の演技は終わった。


主役は代わったのよ。

これから滑るのは、あっこちゃん。


そう、観客に切り替えて行って、この、浅田選手が滑った後の空気の打ち消しをするのに、私は殆ど声援を止めず、誰も声を上げない中、一人であっこちゃんコールを送りまくった。


すると、いきなり会場で手拍子が始まった。

始めは、あっこちゃんに送られているのかと一瞬思ったが、観客の視線を注意して見ると、これは、浅田選手の、採点結果待ちの、手拍子なのだと、すぐに分かった。


ライブ等の、アンコール拍手の、アレだ。


くーーーー、やられたっ。

と、思った瞬間、モニターにキスクラの映像が出て、場内は大歓声。


そして、何と130点超えの点数が叩き出され、会場の拍手で、会場全体が揺れる程だった。



しかし、私は浅田選手の得点が、何点でも気にしない。

大事なのは、あっこちゃんが、悔いなく滑れる様に、応援で協力する事だ。


それに、この空気。

あっこちゃんには、相当プレッシャーだろう。

更に闘志が燃えて来るメラメラ


こーでなきゃね。

これでこそ、わざわざ、死に体に鞭打って、借金してチケット買って、命より大事なわんわんにゃーに、お留守番してもらって、来たってもんよ。



「任せなさいキラキラ


こんな空気に負ける、私じゃあないのよグー



そして、とうとうあっこちゃんの名前が呼ばれた。




(注・記事の文字数オーバーになったので、本連載は、次が最後の後編となりますえっあせる