城壁に囲まれた街全体が世界遺産の騎士団と大聖堂の城塞都市バレッタ、
中世の街並みの残る古都イムディーナ、
ゴゾ島の城下町などなど、
マルタ共和国には白い石灰質なマルタストーンの石造りの伝統的な建物に囲まれた美しい景観が広がっています。
そんな場所でもどこでも見かける、皆さんお馴染みの世界展開しているハンバーガーの有名ファーストフード店。
もちろんマルタにもあります。
でも、もしこんな白い綺麗な建物に囲まれた町にポップな赤や黄色の看板があったらとても目立つ上に、ちょっと雰囲気が壊れてしまいます。
マルタのマクドナルドの店舗は、深緑色の看板が採用されています。景観を崩さないようにとの配慮なのでしょう。
(バレッタ)
(ビルキルカラ)
マルタのお隣、イタリアでも黒や緑の地味な看板が使われています。
日本でも同じ理由で、京都やその他歴史のある綺麗な景観の町では地味な色の看板や、伝統的な建物が店舗として使われていたりしますね。
海外旅行好きの方がよくご存じのように、マクドナルドは国ごとにそれぞれの食文化に合わせた商品やサービスを扱っていて、アジアなら日本の月見バーガーや韓国のプルコギバーガー、タイのライスメニューのような国によって限定メニューやご当地メニューがあります。
残念ながらマルタのマクドナルドではマルタ料理風のメニューを扱っているところを在住中の現在まで見たことはありませんが、数か月ごとにキャンペーンで変わる特別メニューがあるほか、トルティーヤ生地で野菜や肉が巻かれたラップなど日本では取り扱いのないメニューもあります。
マクドナルド以外にも世界展開しているKFCやバーガーキングなどのファーストフードがありますが、それぞれ日本にはないメニューを扱っていることもあります。
マルタ滞在中に試して、日本との違いを実際に目で見たり味わったりして、いろいろ文化の違いを体験してみるのも楽しいと思います。
あと追記ですが、マルタにはコーヒーチェーン店のスターバックスはありません。
カプチーノやエスプレッソといったコーヒー文化発祥の地イタリアにスターバックスの店舗が無いのは有名な話ですが、イタリアの食文化を色濃く受けたマルタもやはりきっと同じ理由なのでしょう。
でもマルタ国内でも地元の大規模なスーパーマーケットではスターバックスのコーヒー豆といった輸入商品を買うことはできるので、スターバックス愛好家の方もどうぞご安心ください。(笑)
マルタではローカルな喫茶店があちこちにあり、1.50€くらいからこだわりの美味しいコーヒーを飲めます。
個人経営のお店でも大体コーヒーのテイクアウトをやっています。日本のコンビニコーヒーのような手軽さです。
↑住宅街パオラPaolaにある筆者の家の近所のカフェのエスプレッソ(店名失念)
↑バレッタのCafe Cordina─カプチーノと右手前ブリオッシュと左奥Sicilian Cassata(シチリアンカサータ、シチリア風リコッタチーズのケーキ。マルタは地理的にとても近いシチリアの食べ物やスイーツも沢山ありますよ!)カプチーノは袋入りの小さなクッキーや、ひとかけらのビスコッティと一緒に出てくることが多いです。
そんなコーヒーに強いこだわりを持つマルタ人のためか、オーガニックや自然派にこだわったPascucci等のイタリア系カフェチェーン店も何種類かバレッタやセントジュリアンの繁華街に進出しています。
(※繁華街や空港に沢山店舗があるCOSTA Caféはイギリス系のチェーン店ですが、マルタにはイギリス人観光客やマルタ在住イギリス人がとても多いので、沢山あってもきっと当然でしょうね。)
一時期イギリスが統治していたマルタ共和国ですが、英国風の紅茶文化よりもイタリア風のコーヒー文化の方が強いようです。その証拠に喫茶店ではコーヒーのメニューやトッピングがとても充実していますし、レストランで食事の最後の締めにエスプレッソを注文する方もいらっしゃいます。
コーヒー好きの方は、マルタでは本場ならではの美味しいコーヒーがお手頃な価格で楽しめますので、ぜひとも素敵なカフェ巡りを楽しんでください。
話が大きく逸れてしまいましたが、世界中で有名なチェーン店でもお国が変われば中身が変わります。
ファーストフードのチェーン店なんて何処でも同じはず……
そう考えている人でも、海外に滞在している間に一度だけでも試してみれば、何か新しい発見があるかもしれません。
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