マルタ共和国の人口はおよそ40万人です。

そして、マルタの猫は正確な数かは不明ですが80万匹という噂もあるようです。

 

 

マルタ共和国内にはPaws MaltaやAnimal Care Malta、Stray Animal Support Groupなどの野良犬や野良猫を保護する動物愛護団体が複数あるほか、

地元の人が野良猫の面倒を見るのも日常の一部のようで、民家の玄関の脇にはキャットフードの盛られた皿や、猫のための段ボールや毛布、ぬいぐるみを頻繁に見る機会があります。

 

しかし一方で『マルタは猫の国!猫島!猫だらけ!』と聞いてウキウキしてやってきたのに全然いない……とがっかりする猫好き留学生や猫好き旅行者のブログやSNS記事をよく拝見します。

 

確かに猫たちは人の多い繁華街には少なかったり、日中には猫たちもお昼寝していたりで出会うのが難しいこともあります。

繁華街よりは閑静な住宅街エリアや公園、空き地、日中よりは午前中か午後の夕暮れ前の方が猫に出会える機会は多いと感じます。

 

 

バレッタにあるアッパーバラッカガーデンは、この記事の筆者の個人的なおすすめ猫スポットです。

 

 

野良猫とは思えないほど毛並みの綺麗な猫たちが、ガーデンの敷地内にあるカフェの椅子やテーブルで、花壇で石畳でのんびりくつろいでいます。

なかには進んで人間に挨拶してくるフレンドリーな猫も。

野良猫らしいとげとげしさを感じない猫ばかりの公園です。

アッパーバラッカガーデンは猫のみならず花壇や噴水、展望台からのスリーシティーズの眺めも大変美しいので、マルタ滞在中には絶対に見逃せない場所です。

 

また、スリーマにはキャットパークと呼ばれているカラフルな猫の像が目印の公園が海沿いにあります。

 

 

 

公園のベンチの下にキャットフードが置かれていたり、よく世話をされた野良猫が花壇や遊具、ベンチの上でまったりくつろいでいます。

 

マルタの猫は、その昔に地中海でのヨーロッパや北アフリカ、アジアを結んだ貿易で、マルタの港に停泊した船に乗っていた猫たちがいつしかマルタの地に住み着いたものの子孫だと言われています。

 

最近日本のメディアでも話題になっているマルタの猫たちですが、一方で問題も抱えています。

住宅街の路上には沢山いる野良猫のフンがあちこちに落ちていたり、放置されたエサや排泄物から悪臭がしたり、猫がゴミを漁って散らかしたり……。

必ずしもすべての人が野良猫たちをすべての面において歓迎しているわけではないのは、何処の国でも同じようです。

 

猫はとても気まぐれな生き物です。

『猫に会おう!』と外出するよりは『猫に会えたらラッキー……かな?』くらいの心意気な方が、限られたマルタでの滞在時間をより有意義に活用できるでしょう。