안녕하세요!!
하나키예요![]()
『82년생 김지영』
82年生まれ キム・ジヨン
”韓国で女性として生きていくこと
その恐怖、疲労、戸惑い、驚き、混乱、挫折の
連続についての人生の現状報告書”
2016.10.14.
著者 조남주(チョ・ナムジュ)
1978年生。
ソウルで生まれ、梨花女子大社会学科卒業。
「PD手帳」などの時事教養プログラムの作家として10年勤務。
長編小説 『귀를 기울이면』で第17回文学トンネ小説賞を受賞。
“사람들이 나보고 맘충이래.”
「人が私のこと”맘충”だって」
”맘충”
mam(ママ) + 벌레(虫)
= 벌레 같은 엄마 (虫けらのようなママ)
公共の場などで自分の子をちゃんと世話せず他人に迷惑をかける
非常識なお母さん。
やがてこの言葉が子供を育てるお母さんたちに無差別的に広がり、
そしてまるで子供を育てるのが女性だけの肩にかかっているかのように
認識され女性差別的な造語だとして論議を呼んだ。
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まだ小さい娘を子育て中の34歳のキム・ジヨンが、
ある日突然異常な行動をとるようになった。
義理の家族の前で、実家の母に憑依し心の中にある
不満を義家族に吐き出したり、夫の結婚前の恋人に
憑依しては彼を仰天させたりする。
これらの行動をおかしいと思った夫は、キムジヨンを
精神科に受診させ、彼女は定期的に
病院に通い、彼女自身の半生を話し始めた。
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小説は、主人公”キム・ジヨン”の話を聞いた担当医が彼女の人生を再構成し、
記録したレポートのかたちになっています。
82年に生まれたジヨンが、自身の生まれた家庭、学校、就職活動、
職場、結婚生活、育児と他の女性となんら変わらず至極ありきたりに
過ごしていく中で、次第に息苦しさ、違和感を感じるのですが、
それはなぜか?
とつきつめて考えてみると、ただ、
”女性”
だから、、という単純な理由にほかならなくて、静かに澱のように
溜まり続けた思いがあるとき吹き出してしまうまでの回想は、
韓国だけでなく日本でも全く同じように誰にでも経験のあること
だろうと想像するに難しくありません。
例えば学校生活の中で。
私の時代もそうでしたが、クラスの男女の名簿が、男子が先で
男女別にあったことなど、その当時は少なくとも私はなんとも
思っていなかったし、それに疑問をとなえる子もいませんでした。
時が流れて、自分の子供の学校に初めて行ったときに、男女の混合
に変わった名簿を見て、
「今はこんな風になってるんだ!」
と逆に驚いた位でした。
こんな感じで、今まで(少なくとも私には)”当たり前”というか、
”そういうもんだ”と受容してきたことすべてに
”ほんとにそうなのか?”
と悩むジヨンを通して何度も何度も問われ続けられている気がして
ドキドキしました。
本の中では、ありとあらゆる”女性あるある”が、ジヨンの身に
ふりかかりますが、そのもちろんすべてでなくても、このいくつかは、
女性ならば誰もが経験したことがあるに違いないと思う、
ほんとにどこにでもある「普遍的」なお話なのです。
読みながら、誰もが「あ!私にもそんなことあった!」って
きっと思うはずです。
そして、この本の発売後、著者自身の予想もしていなかったと
いう、ある事件がきっかけで再び脚光をあびることとなり、
大きな社会現象としてとりあげられることとなります。
「江南通り魔殺人事件」2016.5
↓
「#Mee運動」2018
という現在まで続く社会問題の中で、
『82년생 김지영』
が何度もキーワードのように出て来て、売り上げを伸ばしているそうです。
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「江南通り魔事件」
2016年、韓国はソウル江南駅近くの男女共用トイレで、当時23歳の女性が
なんら面識のない男性に突然殺害されるという驚愕の事件があった。
犯人が動機として「普段から女性に無視されていたから」と語ったことから
“ 女性嫌悪 ”
による事件と報道直後から韓国社会の注目を集めた。
#MeToo運動
これは、世界中で一大関心事となったが、韓国でも
映画界の巨匠と言われていた監督や、政治家への告発が
相次いだ。
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日本でも昨年、医大入試での女性差別が明るみになり、大きく
取り上げられました。もし、それが暗黙の了解となるほどであったのなら、
いったいどれほどの年月の間、その差別が続いていたのかと驚きました。
もっと若いときにこの本に出会っていたなら、この世の中はこんな風に
回っていて、社会に少しの疑問を持って生きていけたかもしれないと
思わせる本です。
そして、映画化も決まっています。
정유미(チョン・ユミ)さんと공유(コン・ユ)さん の2人が出演する映画
“도가니(トガニ)”や“부산행(釜山行)”でお馴染のコンビで
2019年製作開始とのことです。
小説では、主人公キムジヨンの幼いころや学生時代の話も
あるのですが、実写ではどんな風に撮るのか?
今から楽しみです![]()
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私は実は2年前に何も知らないまま読んでいて、
今この本がこんなにブームのようになって社会現象までになり、
改めてこんな深いメッセージ性の高い作品であったことを
認識しました。(遅い)
これはひたすら女性であることの生きづらさを女性の立場から
述べたものですが、ふと、今になってこんな世の中を生きる男の人にだって
何か言い分はあるのではないか?と思ったりして、ぜひ今度は
”キムジヨン”さんの「男性版」なんてあればそれも平等に読んで
みたいものだと思いました!
さあ、とても読んでみたくなってきましたよね!
日常生活を中心とした本なので、比較的読みやすいです。
ほんとにぜひぜひ原語で読んで欲しいです。
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