私にとってフェルメールは特別な画家です。


幼い時に見たフェルメールの一枚が鮮烈な印象を放ち、私の心に深く深く

残り続けていたんです。


それから成長した私はフェルメールの全作品(30数点)を、私の生涯をかけて
見ようと決めました、それが約10年前。


そのために一人旅ができるようになりました。


日帰りで飛行機に乗って見に行った大阪・天王寺「大阪市立美術館」でのフェルメール展、
イギリス・ロンドン「ナショナルギャラリー」でのフェルメール展、
これらはフェルメールの特別展でした。


常設展示では、"ノッティングヒルの恋人"のロケ地「ケンウッドハウス」、
アメリカ・NYの「フリック・コレクション」、「メトロポリタン美術館」、
フランス・パリの「ルーブル美術館」などなど。


しかし、おっちょこちょいの私はルーブルで見逃したり、バッキンガム宮殿には
フェルメールを見るために3回も行ったのに、チケットを失くして入れなかったり。


それから時を隔てること約10年。


日本でのフェルメール人気はうなぎのぼり。日本にちょくちょくフェルメールが
来てくれるようになりました。嬉しいような寂しいような。


夢の最後はフェルメールの故郷であるオランダに行こうと決めていました。


しかし、約4年前に、とある難病になって、海外はドクターストップ。
大好きだった外国の美術館には、もう行くことが出来なくなりました。


フェルメールの夢はあきらめました。


私が見たフェルメールは「26点」でした。
あと少し、まだ夢の途中でした。


上野でフェルメール展を開催しているのは知っていました。
でも、行く気はありませんでした。
もう海外に行けない自分には、どうせ夢を叶えることが出来ないのだから
行く必要はないと。


生意気かもしれませんが、私は特別展が嫌いです。
絵には家があり、絵が本来住んでいる場所でみる一体感をこの上なく
愛していました。


しかし突然 「フェルメールに会いにゆこう」 と思いました。
岩崎邸で見つけたフェルメール展のパンフレットを手にとって決めました。
わたし、行ってきます。