実は、これがレインパンプスを買った "きっかけ" です。
イタリアの「NACY NANCY」というブランドの
子山羊の革(キッドスキン)でつくられた
パンプスです。
ひとめ惚れでした
しかし、店員さん、私にこの靴を売るのを嫌がったんです。
なかなか諦めない私に、店員さんたら姿をくらましたくらいですから。
理由は、私があまりにも靴に対して無知で愛情がなかったから。
雨の日でもこの靴を履こうとしたから。
いつものように1年で履き潰そうとしたから。
子山羊の革と聞いても、価値がわからなかったから。
店員さんは、靴に対しての愛情がとても深い人だったのでしょう。
私が心を改め、この靴を大切にします という深い決意をみて
ようやく売ってくれました。
ここまで来るのに長かった。
どうやらこの「NACY NANCY」とうブランド、昨年になくなってしまったそうです。
私の買ったパンプスは、お店に残った最後の一足だったんです。
靴にドラマあり。
私に売ると決めたら、それまでそっけなかった店員さんの顔がプロの顔に変わりました。
その接客ぶりは、「靴を私にお嫁入りさせる」 そんな表現が近いかもしれません。
裏底も本革なので、傷まないように靴底を貼ります。
インポートの靴は、日本人の足の形だと滑ってしまうので「イン・ソール」をしきます。
一足の靴を買うのに、こんなに時間をかけたのは初めてでした。
この店員さんのように、商品をこんなにも愛せたら、仕事は特別なものに変化しますよね。
靴をこんなにも丁寧に売ってくれた人は初めてでした。
靴の概念を変えたこのパンプス、大切に大切にします。
