コロナ騒動では、マスクの着用や人と人の距離をとることなどが推奨された。

少なくとも日本ではそうだったし、米国でも同じ。

コロナ対策として、リモートで仕事をするなんてことも始められた。

毎日のように感染者数が報道された日々を思い出す。

感染者は周囲の者たちを気遣って、肩身の狭い思いをしたことだろう。

社会に与えた影響は大きかった。

その騒動に一役買ったとみなされている人物に、米国のアンソニー・ファウチ博士という人がいる。

米下院のコロナ禍に関する小委員会で証言を行うことになっているそうだが、

 Republicans released a transcript of their January sit-down with the pandemic poobah.

 (共和党は、1月に行ったファウチ博士からの聞き取り調書を公開した

この英文中の poobah [プーバー] という語を見て、面白い単語だなぁと思ったのでメモしておく。

個人的には、日本語の "プー太郎" を連想したが、意味は違う。

辞書を見ると

 someone who has a lot of, or too much influence or who thinks they are more important than they really are:

 (過大な影響力を持っていたり、自分でも重要人物だと思っていたりするが、実際には大した者ではない人物

のことを意味するとあった (→ Cambridge Dictionary [pooh-bah])。


◎ 引用した英文の出典 (New York Post, 2024-06-04)
  Fauci’s God complex destroyed trust in American institutions
  → https://nypost.com/2024/06/04/opinion/faucis-god-complex-destroyed-trust-in-american-institutions/



この変な英単語はどこから来たのかと思ったら、ギルバート&サリバンによるオペラ「ミカド (The Mikado)」の登場人物の名前かららしい。

記事の内容はファウチ博士が社会的な混乱を招く種をまいたとする見方に立つもの。

日本政府は博士を叙勲してるんだけどな。