シドニー在住の、元弁護士のある女性 (34) は、以前の年収は $150,000 と $200,000 の間だったという。

米ドルに換算すると $99,330 と $133,240 らしいから、日本円だと1,500万円と2,000万円を超えるくらいの間の金額。

そういう女性を例に出した記事の中に、こんな英文があった:

 Sure, it sounded very good on paper, but she wasn’t enjoying it, and her frustration with work was starting to impede everything else.

 (確かに、それは羨ましいことのように思われるが、彼女は仕事を楽しんでいたわけではなく、違和感が鬱積して、仕事を離れての楽しみも得られなくなくなってしまった

体調までおかしくなって、そして辞職する。

猛勉強の末に得たキャリアなのに、それを放棄してしまうということに、両親はびっくり。

引用した英文の中にある on paper は単純な表現ではある。ただし、必ずしも 「紙の上に」 という意味ではない。辞書を見ると

 judging something by how it has been planned rather than how it really works in practice:

 (実際にどうであるかということよりも、こうなるはずだということで判断をして

という定義がある (→ Cambridge Dictionary [on paper])。

つまり、"紙の上に書かれた文字や計画" だけを見て判断すれば、ということ。

引用した英文の場合だと、年収の数字だけを見れば、ということになる。


◎ 引用した英文の出典 (New York Post, 2024-06-01)
  I was earning six-figures and at the peak of my career — here’s why I quit
  → https://nypost.com/2024/06/01/business/i-was-earning-six-figures-and-at-the-peak-of-my-career-heres-why-i-quit/