今日は米国では「ビールの日」だった。

ビールに関する記事が、こんな英文で始まっていた:

 Cheers to National Beer Day, which is on tap Sunday, April 7.

 (今日4月7日の日曜日は "ビールの日" である

on tap

 available for use at any time:

 (準備万端である

という意味のイディオム (→ Cambridge Dictionary [on tap])。

そうではあるのだが、引用した英文の場合、ビールに関する話題を提供する記事であることも意識して、そういう表現を用いたのだと思われる。

つまり

 used to describe beer that is served from a barrel through a tap:

 (樽に取り付けられた栓から注がれるビールのことを表すのに用いられる表現

という、こちらの意味(ibid.)も暗に含ませているはずだ。

4月7日が「ビールの日 (National Beer Day)」とされたのは、1933年に、悪名高き(?)禁酒法 (Prohibition) の規制が緩められて、公に飲酒が認められることになった日であることから。

その時の大統領は第32代のフランクリン・D・ローズベルト (FDR: Franklin D. Roosevelt)。

ただし、たちどころに全面解除になったのではなくて、その時はビールやワインや、低アルコール飲料を売り買いしたり飲酒したりすることが認められたのであり、完全に自由に 酒 を飲めるようになったのは、同年の12月のことだった。


◎ 引用した英文の出典 (USA Today, 2024-04-06)
  On National Beer Day 2024, the US is drinking more Modelo than Bud Light as NA brews rise
  → https://www.usatoday.com/story/money/2024/04/06/national-beer-day-2024-history-facts-sales/73225409007/