米大統領選において、バイデンに投票するのは嫌だし、かといってトランプに投票する気もしない、ということをコラムに書いてる人がいる。

そんな記事の中に、こんな英文があった:

 While Gen Z does skew heavily toward the left, such a significant portion of us not being sold on Biden shows a missed opportunity by Republicans who only had to nominate a candidate capable of capturing moderate voters.

 (Z世代の人がひどく左の方に傾きがちだとはいえ、わたしたちの大部分はバイデンに好感を抱いてはいないのだから、共和党は、穏健な有権者の票を集められる候補者を指名してさえいればよかったのに、その機会を失したのだ

be sold on ...

 very enthusiastic about something :

 (~ に乗り気である

といった意味 (→ Cambridge Dictionary [sold on something])。

だから not sold on ... は「~ に気乗りがしない」ということになる。

そもそも sell someone on something は「~ を売り込む」という表現だが、受身の方がよく使われるみたいだ。

是非ともこれを買うべきです、と言われても、その気が起こらなければ「気乗りがしない」ということになる。


◎ 引用した英文の出典 (USA Today, 2024-03-24)
  I'm not voting for Trump or Biden. You want my vote? Choose better candidates.
  → https://www.usatoday.com/story/opinion/voices/2024/03/24/trump-biden-president-not-voting-2024-election/73049943007/



その記事の筆者は、1票の価値は認めるけれども、自分の意思に反してまで、どちらも嫌だという気持ちを抑えることもできないという。大統領選挙だけが選挙ではなく、州の選挙などを通して共和党に意思を伝えることはできると述べている。