以前から、可能なのではないか、とは思っていた。

ただ、実際に試みるところまではいかなかったのも確か。

このたび、試しにやってみたら、成功。

ひとさまの参考になるかどうかは分からないが、一応、状況を書いてみる。


今これを書いているマシンは、中古で買った NEC VersaPro VX-N という機種(CPU は core i3 - 4100M, メモリは 4GB)のノートパソコンである (¥7,700 でこれほどきれいな状態のマシンを手に入れることができたのはラッキーだった)。

HDD もちゃんと作動するものだったが、何台かの PC に使いまわしてきた古い SSD に換装してある(何しろ古いので、容量は 128GB。初めて買った SSD だ)。

元は Windows 10 が動いていたマシン。現在は Ubuntu をインストールしてある。


Ubuntu がサクサクと動くことに感動して間もないのに、もう変なことを試みてしまった。

手元に、これまた中古(¥2,000 くらいだったと思う)で入手した外付け HDD (500GB) があるので、これに別な Linux を入れて USB 接続して、そういう形で dual boot できやしないかと考えたのである。

MX Linux (Xfce 23.1 x 64) の iso ファイルを Rufus を使って USB メモリに書き込み、その USB メモリを使って外付けの HDD をインストール先に指定してインストール。

つないで起動してみたら、起動画面が MX Linux の青い画面が出た。成功! (* 他の OS や、同じ Mx Linux でも、バージョンが違えば、事情は異なる可能性がないとはいえないが ・・・


驚いたのは、以前使ってた頃の MX Linux とは、画面が違ってたこと。

立ち上がった直後のオープニング場面からして以前にはなかったものだったし、デスクトップはこんな感じになっていた:



それと、夥しい数のアップデートがあったこと。

Ubuntu とは別の Linux も、気分によって選んで使えると思うと嬉しい。

忘れてたけど、MX Linux は、たとえばフォルダを開くにもワンクリックだけでさっと開くのだ。それも何だか気持ち良い(Ubuntu も設定すれば同じようにできるのだろう)。


マシンの BIOS の起動ドライブの設定 (このマシンの場合は F7) で 起動時の優先順位 を SSD HDD にした (ただし、この場合に必要かどうかは未検証)。

マシンに外付け HDD の USB 端子を差し込んでおかなければ、起動するのは Ubuntu だから、MX Linux を使いたい時にだけ外部HDDの端末を挿し込むようにすればいいわけだが、外部HDD が挿さった状態からでも Ubuntu を立ち上げることはできるから、必ずしも抜き挿しする必要はないかもしれない (というか、Ubuntu の方がデフォルトなわけだし)。

BIOS の場合には起動時に [Shift] キーを押してれば MX Linux の (青い画面の) 選択メニューが出る。そこから Ubuntu を起動させるのか MX Linux を起動させるのか、選択することがができる。

ただし、そのタイミングが微妙なので、慣れが必要かも。私のマシンの場合、NEC というロゴが出るなというタイミングで、すぐに [Shift] キーを2秒秒くらい押しっぱなしにしていると青い画面が出てくる (その画面が出てくるまでは指を離さないこと。でないと Ubuntu の選択画面が出てしまう)。このタイミングが非常にむずかしい。


本体の SSD が 128GB なのに、外付け HDD の方は 500GB もあるので、容量としては外付け HDD の方がゆとりがある。

動作は、外付け HDD からの起動はやや時間をとるが、HDD だからそんなものだろう。YouTube を再生させても、動きは自然だ。


どうも例によって間が抜けているというか、日本語の入力ができるようにする方法を忘れてしまっていた。

[MX パッケージマネージャ] → [言語] と進んで、右上の検索窓に [ja] と入力して示される候補をチェックしてインストールさせる (私は Thunderbird は不要なので、そこにはチェックを入れなかったけれど)。

その後、再起動。初回だけ、左のドックの言語表示のところをクリックして、[日本語 - Mozc] の部分をクリックしておく。そうするとキーボードからの入力時に [カタカナ/ひらがな] のキーを押すことで日本語入力モードになる。つまり、Windows と同じ感覚で入力できるようになるのだ。



* パーティションを切れば、複数の Linux を入れることも可能なのは知ってるけど、それは気乗りがしない。


[続記]

その後、あれやこれや試みたのだが、今度は上に記したようなことが出来なくなった。設定をあれこれいじくったりした挙句、どうにもこうにもうまくいかない。やはり、妙な真似はせずに、そのマシンにはそのマシンにインストールしたOSを使っていくというのがよさそうだ。今の私には知識がなさすぎる。もっとシステムなどに詳しくなったら、改めていろいろ試してみるかもしれないが、今はまだ時期尚早だったと思われる。第一、MX Linux は使いやすいし分かりやすいし、これで浮気をしようというのが間違いだったのかもしれない。