THE CURSE OF EVE by Sir Arthur Conan Doyle
アーサー・コナン・ドイル 作 「イブの呪い」



[26] ([25] の続き)

しっかりした足取りの医者と足を引きずるようにして歩く医者が、右と左に別れていった。

心のうちに湧きあがった喜びを抱いたまま、ジョンスンはドアから離れた。

人生の新たな1歩を踏み出したように思える。

自分が強くて深みのある人間になったように感じる。

あの苦しみは無駄ではなかったのだ。

自分にとっても妻にとっても、祝福に等しいものであったのかもしれない。

そんなことは、半日前までは思ってもみなかったろう。

ジョンスンの心は新しい思いで満たされていた。

作物を植え付ける前の畑は、鋤で耕される。


「そっちに行ってもいいかい?」 と大きな声を出し、そして、返事を待つことなく、階段を一気に3段づつ上っていった。


(つづく)