借りてきた時には、分厚い本なので、全部は読めずに返却することになるかも、
と思ったんだけども、本人の書いた文章やら対談やらは読み終えて、
年譜も一通り目を通して、いろんな人の書いた回想の部分に入った。
本というのは、『一言半句の戦場』 (集英社) のことである。
「単行本未収録作品集成」 編集委員会・編。
昔、開高健のエッセーの類は、かなり読んだ (内容は記憶から消えたけど)。
それに比して、小説は、恐らくは1冊しか読んでいない。
その小説というのが、何であったか、それすら朧気(おぼろげ)である。
『輝ける闇』 だったか?
開高健は、作家ではあったが、ノンフィクションでも注目を集めた。
フィクションの分野では、芥川賞を受賞してるんだから、
そりゃあ、それなりの才能があるんだろう。
それに加えて、釣りに関するノンフィクション、釣りと紀行、
そういう分野にも斬新な領域を開いた人である。
あるいは、ベトナム戦争下のベトナムで、従軍した部隊が襲撃され、
何人かの南ベトナム兵とともに孤立し、救援部隊によって救い出された、
という、危なくもあり、稀有でもある体験もしている。
この本の中のどれかの文章に書いていたが、彼は万一のために、
日の丸を所持品の中に入れていたそうである。
捕虜になった場合、自分が日本人であると証明するために。
なるほど日の丸は、国旗として分りやすいデザインだと思う。
もっとも、昨今の紛争地においては、日本人だからどうだというより、
日本人なら高額な身代金を要求しても払ってくれそうで、
かえって危ないこともあるかもしれないけど。
ぐっと来たのは、年譜を読んでいる時だ。
突然病を得て、そして死亡。享年58歳。
何と若くして!
昔読んでる時には、オジさんの作家の書いた文章を読んでる、
という感じで読んでた。けれど、こちらも年齢を重ねてくると、
改めて、58歳での死というのが、早い死であるという実感が迫る。
あれだけいろんな所に行ったり、いろんな体験をしたり、
ものすごくいろんなものを読んでるし、知識も豊富だし、
もう、人生を味わい尽くした人だから、十分に生きたんじゃないか、
そう思いたくもなるが、だけど、やっぱり、惜しい。
一言半句の戦場 -もっと、書いた!もっと、しゃべった!/開高 健

¥3,360
Amazon.co.jp
と思ったんだけども、本人の書いた文章やら対談やらは読み終えて、
年譜も一通り目を通して、いろんな人の書いた回想の部分に入った。
本というのは、『一言半句の戦場』 (集英社) のことである。
「単行本未収録作品集成」 編集委員会・編。
昔、開高健のエッセーの類は、かなり読んだ (内容は記憶から消えたけど)。
それに比して、小説は、恐らくは1冊しか読んでいない。
その小説というのが、何であったか、それすら朧気(おぼろげ)である。
『輝ける闇』 だったか?
開高健は、作家ではあったが、ノンフィクションでも注目を集めた。
フィクションの分野では、芥川賞を受賞してるんだから、
そりゃあ、それなりの才能があるんだろう。
それに加えて、釣りに関するノンフィクション、釣りと紀行、
そういう分野にも斬新な領域を開いた人である。
あるいは、ベトナム戦争下のベトナムで、従軍した部隊が襲撃され、
何人かの南ベトナム兵とともに孤立し、救援部隊によって救い出された、
という、危なくもあり、稀有でもある体験もしている。
この本の中のどれかの文章に書いていたが、彼は万一のために、
日の丸を所持品の中に入れていたそうである。
捕虜になった場合、自分が日本人であると証明するために。
なるほど日の丸は、国旗として分りやすいデザインだと思う。
もっとも、昨今の紛争地においては、日本人だからどうだというより、
日本人なら高額な身代金を要求しても払ってくれそうで、
かえって危ないこともあるかもしれないけど。
ぐっと来たのは、年譜を読んでいる時だ。
突然病を得て、そして死亡。享年58歳。
何と若くして!
昔読んでる時には、オジさんの作家の書いた文章を読んでる、
という感じで読んでた。けれど、こちらも年齢を重ねてくると、
改めて、58歳での死というのが、早い死であるという実感が迫る。
あれだけいろんな所に行ったり、いろんな体験をしたり、
ものすごくいろんなものを読んでるし、知識も豊富だし、
もう、人生を味わい尽くした人だから、十分に生きたんじゃないか、
そう思いたくもなるが、だけど、やっぱり、惜しい。
一言半句の戦場 -もっと、書いた!もっと、しゃべった!/開高 健

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