太田忠司 『奇談蒐集家』 (東京創元社、2008)、読了した。
6つのエピソードが似た形式で物語られる。それぞれ独立した話として読んでも、
それはそれで面白い読み物として読めるだろう。
だが、7番目の 「すべては奇談のために」 を読んで、アッと思うことになる。
あの最後の一章があることで、それまで読んできたものが focus する。
面白い趣向である。
ただ、その最後の章の中に出てくる矢来なる男の著書からの引用文に、
字遣いのおかしな部分がある。戦前の書物ということにしてあるので、
いわゆる旧仮名遣いにしてあるのだが、
「今こうして思ひ返して」
という部分の 「こうして」 は、「かうして」 とすべきだろう。また、
「シャロック・ホオムズといったところ」
は、「いつたところ」 とすべきだろう。作者のミスというより、この本の
校正者の見落としと言うべきものだろう。
オムニバス形式の映画にでもしたら面白い作品かもしれない。
奇談蒐集家 (創元クライム・クラブ)/太田 忠司

¥1,575
Amazon.co.jp
6つのエピソードが似た形式で物語られる。それぞれ独立した話として読んでも、
それはそれで面白い読み物として読めるだろう。
だが、7番目の 「すべては奇談のために」 を読んで、アッと思うことになる。
あの最後の一章があることで、それまで読んできたものが focus する。
面白い趣向である。
ただ、その最後の章の中に出てくる矢来なる男の著書からの引用文に、
字遣いのおかしな部分がある。戦前の書物ということにしてあるので、
いわゆる旧仮名遣いにしてあるのだが、
「今こうして思ひ返して」
という部分の 「こうして」 は、「かうして」 とすべきだろう。また、
「シャロック・ホオムズといったところ」
は、「いつたところ」 とすべきだろう。作者のミスというより、この本の
校正者の見落としと言うべきものだろう。
オムニバス形式の映画にでもしたら面白い作品かもしれない。
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