アジア的生活 (講談社文庫)/浜 なつ子

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浜 なつ子 『アジア的生活』
講談社文庫、2000年(第1刷)
ⒸYUKO TOYOIZUMI/amana images、カバーデザイン:岩郷重力


昨日と一昨日に、アジア的なるものに目を向けるきっかけとなったか、
あるいはもっと前からだったかは既に忘却の彼方なのだが、
そういう作品を引っ張り出してきたので、ついでに今日は、
こういう本を出してきた。

改めて言うのもどうかと思うが、これは (これも) 面白い本である。
私の蔵書としては珍しく (?) 著者が女性である。
フィリピンのスラムから始まって、アジア (東南アジア) の
いくつかの国を訪問しての見聞録といったところか。
ただ、旅行者としての視点というよりも、著者は、あまりに
アジアの国々に慣れている人なので、通俗的な旅行記とは
一味も二味も違う。現地の人たちと直に接して、時には
その生活の中にまで入り込んでいく。

それと、旅とは直接的に関係はなさそうにも思えるけど、
著者の夫との馴れ初めやら、その夫がある日突然体調がおかしくなり、
収入の途絶えた夫婦は、せっかく建てた家を売り払って
「文化住宅」 に移り住む。ところが悲哀どころか、この妻は
「貧乏暮らしは結構楽しい」 などと書いている。何と見上げた妻で
あることか! 何しろ、フィリピンのスラムにお邪魔したりが
平気で出来る人なのであるから、分らぬでもないけれど。
まぁ、そんな話まで入っていますよということです。

内容は、読み返さなければ思い出せないから、今は書かない。
だけど、「上海で髪をカットする」 だの、「なぜ日本の男は
アジアの女性にはまるのか」 などという目次の項目を見ると、
女性にもおすすめ出来る本かもしれないなぁと思えたりする。