VBACは基本的には陣痛促進剤の使用は

禁忌です。

正確に言うとアトニンだけは慎重投与で

プロスタグランジンE2と

プロスタグランジンF2αは禁忌となっています。

 

またマイリス/レボスパやブスコパンあるいは

器械的頸管拡張については禁忌とは

なっていません。

 

陣痛促進剤が使用できない以上、

陣痛が発来しその後微弱陣痛に

陥ったり、前期破水から自然に陣痛が

来ない場合は概ね帝王切開に方針を変更

するしか無くなります。

TLOAC予定の妊婦さんが陣痛発来したら

まずは胎児心拍モニターでの評価が必要

です。もっとも心配な子宮破裂の兆候は

妊婦さん自身の自覚症状(子宮下部の

持続的な痛み)の他には、胎児心拍モニター

が効果的です。

また緊急帝王切開や大量出血に

備えて18~20Gでのルートキープを

行っておくことが必要でしょう。

通常の妊婦さんの場合は子宮口全開

近くまでルートキープしないことが多い

かも知れませんが、TOLACの際は

早めにキープが必要です。

 

分娩第二期において吸引分娩や

鉗子分娩を行うことは禁忌ではありませんが

クリステレル圧出法は子宮破裂の頻度を

上げるとの報告もあり、

やむを得ず施行しなければならない場合は

必要最小限の回数が望ましいでしょう。

おそらく確実な娩出が期待できる鉗子分娩

の方がTOLAC症例には望ましい印象が

あります。

 

分娩後は異常出血や弛緩出血、癒着胎盤に

備え、子宮収縮薬や急速補液をいつでも施行

できるよう準備をして分娩第三期を見守る必要

があります。

 

経過が良いと意外なほどあっさりと分娩が

終わるのですが、その経過中も我々スタッフは

かなり気を遣って経過を見守っています。

以前も記事にしましたが、出来るだけ安産に

なるよう、妊婦さんも①体重管理をしっかり、

②塩分に気を付け妊娠高血圧症候群を予防、

③10か月に入ったら積極的にウォーキングな

どで体力増進などに取り組んでもらう必要が

あります。