誰かと一緒に食卓につくということは、とてもプライベートな時間を共有することだと考える。食事をとる、という行為が無防備なことで、かつ自分をさらけ出す行為だからかもしれない。
だからこそ、初めての人と共にする食事は緊張することが多く、また共に食事をとることが親密さに繋がるのだと思う。
故に人は気を使ったり、気心の知れた人との食卓は和やかで楽しかったり、逆に気の合わない人との食卓は苦痛である。
夜の食事は特にそうで、夜も食事もプライベートの領域だ。そう易々と他人に委ねることのできるものではない。
もうすぐ夕方。夕食の準備が始まる頃合いだ。
最近では暑さが涼しさに、それが寒さにと変化してきている。
その寒さの中、私はあたたかな食卓を囲む。
夜の、プライベートな時間に。家族との食卓を。
好きな人と一緒にとる食事。
それがあたたかな食卓。
