図書館の片隅で偶然出会い、そして愛すべき一冊となった本。
どれだけ、そんな本がありますか?
そんな私の数少ない本の一冊がこちら、『恋におちた人魚』です。
アリス・ホフマン作、野口百合子訳。
発行 アーティストハウス
発売 角川書店
簡単なあらすじ。
暑い暑い夏。親友同士のクレアとヘイリーには悲しいことばかりだった。
夏の終わりにクレアが遠くへ引っ越してしまうことが決定し、いつも遊んでいたビーチ・クラブも閉鎖されることとなってしまったのだ。
そんなある日、ふたりはビーチ・クラブで遭難してしまった人魚を発見する。人魚アクアマリンは、ビーチ・クラブで働く美しい少年に恋をしてしまったという。
恋におちたアクアマリン。どんどん衰弱していく彼女を救うためにふたりが取った行動とは……?
これも、短いお話です。
だけど、とびきり素敵なファンタジー。大人でも楽しめるけれど、私は多感な年頃の少年少女に読んで欲しい本だと思います。
私も、読んだのはクレアとヘイリーとおなじように、「別離」を意識し始めた夏でした。
高校三年生の、どうしようもない別離。
だからこそ、親友なのに大人の都合で別れなければならないふたりの哀しさ、そして唯一別れても心の拠り所になるはずだったビーチ・クラブまで失ってしまう辛さが、身に沁みました。
クレアとヘイリー、ふたりはどうなってしまうのか?
そして、アクアマリンの恋の行方は?
別離を目前にした、少女達の成長の物語。
大好きな、何度も読みたくなるオススメの一冊です。
(アマゾンで検索しても出てきませんでした。絶版になったのかしら?)