図書館で借りてきた、実は少し気になっていた本。

『ぼくの小鳥ちゃん』江国香織・作、新井良二・絵


これも、えりなの青い空 のような、絵本みたいな本です。

大人向けの絵本っていう感じかな。特別なストーリーはなくて。ふわふわさくさくした甘いお菓子みたいに(ポン菓子とか、カルメラとか、ウエハースとか、そういった類の)不思議な感覚のお話です。江国さんらしいといえば、らしい。

雰囲気を楽しむ、そんな本。


簡単なあらすじ。

ある日、「僕」の元に一羽の小鳥ちゃんが迷い込んでくるところから、始まる物語。

僕と、小鳥ちゃんと、僕の彼女。三者三様に日々を送る、そんなやわらかくてきらっと冴える、冬の日々の物語。


僕の一人称で物語が語られるのだけれど。僕と小鳥ちゃんの関係、とっても不思議なものです。

少し間違ってしまえば、恋人のような。

私は、小鳥ちゃんは僕に恋してるのかなって思ったけれど、それもやっぱり少し違うなって、思うんです。

二人の関係は、強いて言えば、青春の時期、少年少女の閉鎖的な友情、みたいなものかなって。

自分は自由で居るくせに、友達にとって自分は一番であって欲しくて、どの友達もみんなひとり占めしたい、そんな恋みたいな執着心。それがぴったりとくるかなって。

だから小鳥ちゃんは彼女がほんの少し気にくわなくて、僕は小鳥ちゃんがマンションの上の階の夫婦とこっそり仲良くしているのを知って傷ついて。

そこに加わらないのは彼女だけ。彼女は、小鳥ちゃんがどれだけ僕と一緒に居ても意に介さないし、僕が小鳥ちゃんを受け入れたままでも全然平気(なように見える)。


へんてこな、三角関係。


私は、小鳥ちゃんの時折刺すような尖った物言いも好きなのだけど、やっぱり彼女に憧れてしまいます。

何でもできちゃう彼女。早起きな彼女。大人な彼女。だけど可愛らしさも持っている彼女。

そう言っちゃうと、僕曰く「嫌味なオールドミスの素質じゅうぶん」なのかもしれませんね(笑)

でも、あんな人になりたいなぁ。


軽い気持ちで読めると思うので、オススメです。

こんな感情私もわかっちゃうな、という箇所。きっとひとつはある筈です。


ぼくの小鳥ちゃん/江國 香織
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