今更ながら僕の中に住む獣は
爪を磨いで夜明けを待っている
星々が身を粉にして飾る夜が明け
黄泉平坂の扉を開ける
ぬばたまの夜が来るのを

僕の見えざる内側の
柔らかな箇所を食みながら
獣はおろろんと鳴くだろう
夜は明けるか
夜は明けるのか?
月は損なわれるのか?
最も愛したあの華は咲くだろうか?
獣は歯噛みをしながら
喉を鳴らすんだ

僕はその間に膨脹して
傷を些細なものにするだろう
いつか獣が食い破る檻だと
自分を見下しながらも