この数瞬の輝きがあるのは
数え切れぬ憂いがあるから
冴え冴えと夏はその横顔を曇らせて
命を燃やし尽きることを問うた
結果蝉は鳴き蛍は光り
あくがる命は体ばかり残した
その先に繋がれた
連鎖に濃い影を落としながら


この数瞬の輝きが
夏の影を色濃くさせる
それを知る頃我らの夏は
頭上をのったりと覆っているだろう