君の雨粒 君が小さな雨粒となって 僕の 心にぽとり 落ちた時 僕はどれだけの力で その表面張力を受け止めただろう 君が曇天の零した雨粒は ひとかけの海のようで その塩辛さはいつかの 盃を酌み交わした晩のようだった 君が残した雨粒ひとつ 僕の両手に掬い取って もし気の早い桃花水が流れたら 一緒に帰してあげようと思う