夕立のあと僕が捜したのは
洗い流された夏のかけら
君が髪にそれを飾っていて
残暑のきらめきは面映ゆく
夏独特の静けさを奏でていた
多分それに君は気がつかないで
ぱらりと零れた夕立の名残を
憂いを帯びた目で見つめるだけだった


 君は誰
 あなたはだあれ

物語は語られるのか

 君に夏の残り香が
 ならばあなたには秋の羽音が

それが晩夏と早秋の出来事