するすると指輪は抜けて

ちいさな喪失感だけ残った

たった数十グラムの重みが

私を此処へ繋ぎ止めていたらしい

指輪は音なく光へ融けて

私はと言うと自由になった重力から

大きく身を乗り出して

たおやかな昨日と咽び泣く明日を歌った


もうすぐ新しい世界が見える