この痛み

生きている限りの殴打の記憶

なだらかな肌に描く

赤々とした渓谷


この痛み

今確かに ここに

ここに居た身

雄弁に叫ぶ体


痛い痛い

居たいのです

切実な戯言を呟いて

感情は理性を飛躍する



その包丁を突きつけて

またひとつ幸福を知りました