顔を上げて目蓋を閉じれば

命が通う色が見える

あの切なくもどかしい

西の空の茜に似て


私の内側でひとり

斜陽を迎える

淡く照らされた家路

ひねもす鳥の狂想曲


久遠の夕暮れを見つめ

そっと睫を震わせると

呼び声があった

この命の名を呼ぶ声が


つられて押し上げた目蓋には

眩しすぎる光が映り

世界を白く焼ききった

それに 涙が零れた