光を踏み潰し

闇を蹴り上げ

やってきたここは

星が水揚げされる港だ

月が影に縫いとめられて

びちびちと飛び跳ねている


銀色のナイフが

振り上げられた

傍では真っ赤な星が

這いつくばっている


ひときわ暗い夜空が流れて

月は大人しくなる

純粋な命だ

過不足のない唯の命だ

頭上では

また苦しみを味わうために

若い月が産声を上げた