草の上草の上踏みつける足は誰のものあはれな花が気の毒な虫が咽び泣いてゐるといふのに知らないふりでさく さく さく綺麗な流線の光をはじくパンプスで血を流さない殺戮を繰り返しては笑つてゐる美しい娘罪を知らぬが故の無垢な可憐ささく さく さく娘を追つて私も草の上を駆けやうさく さく さくさうして美しい私に成るのだ