自己不在 もしも私がただの身体で それ以 上でもそれ以下でもなかったのなら 私はいつまででも其処にいたでしょう けれど私はそれ以上かそれ以下のもので 身体などはただ 器でしかなかったのです 私はうつろう世界の滴 幾度となく色をまとって 身体を介して現れていたに過ぎないのです 仮初か あるいは虚像としての私しか この体は表したことしかないのです 私は器の範囲を超えて もっと別の場所にいたのだから あなたの 愛した 私など 本当は 何処にも いなかったのですよ