浸け込まれた暗闇の中
私は夜を渡 り歩く
横を車のヘッドランプが煌々と
流れ星になって行く
夜空のそれと同じように
私を置き去りにする光
密度の濃い黒を織り上げて
私は夜を忍び渡る
無音の道端にひっそりと
ただ自分の息ばかり吐く
深海から浮かび上がる
泡と同じで弾けて消える
この身体の線が見えるかしら
闇に塗りつぶされたこの身体
もう誰にも見つからないで と
訴えているかのようなのに
さよならさよならさよなら
嘯いても何にもならない
身体の置き場所を探して
夜を彷徨う私は
決して此の世からははみ出せない
今日も暗がりをあてどもなく辿りながら
世を、渡る