よくよく考えたら、私が今好きな詩人は、高校時代に出会った人ばかりです。
たぶん高校時代に一番詩集を読んだからだと思います。
三好達治も、高校時代に出会ったひとりであります。
物悲しい青春のきらめきとさみしさに惹かれました。
なかなかいい詩人だと思うのですが、あいにくと岩波文庫で詩集はまだ出ていません(まだ言うか)
この前、復刻版の「測量船」を見つけて思わず手に取りましたが、二千円越えしてて買うのを躊躇いました。
何故か、躊躇ってしまう。私の三好達治への愛はそんなものなのかもしれません。
でも、今ちょっとお財布がピンチなので……察してください、三好さん!
三好達治の詩は、こちらを紹介したいと思います。私が大好きな詩、です。
Enfance finie
海の遠くに島が……、雨に椿の花が堕ちた。鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
約束はみんな壊れたね。
海には雲が、ね、雲には地球が、映つてゐるね。
空には階段があるね。
今日記憶の旗が落ちて、大きな川のやうに、私は人と訣れよう。床に私の足跡が、足跡に微かな塵が……、ああ哀れな私よ。
僕は、さあ僕よ、僕は遠い旅に出ようね。
余計なお世話かもしれませんが、訣れよう、は「わかれよう」と読みます。
幼い日々からの逃れられぬ訣別、その物悲しさが情緒的にうたわれていると思います。
他にも好きな詩はあるんですけどね。「菊」とか好き。
何気ない言葉なのに、何故こんなに美しいと思うんだろう。
私も精進いたします。
だから本当に、岩波文庫で詩集を出すの希望!!
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