その手が私を呼び寄せる

風になびいて一斉に

黄色いその手で来いと云う


私が此の世の悲しみで
俯き嘆いている間
あの手は野原で揺れながら
此の世を手招きしています


山を越えて野を駆ける

風がその手を揺らしたら

俯き嘆いていた私も

何故か一緒に揺れたのです




戻っておいでとその手が云う
そして私が此処に居る