おはようございます。
世の中には、叩けば叩くほどホコリが出てくる人間と、
叩かなくても、触ればボロボロ崩れてくる人間の2種類の人間がいると知った
劇団マリーシア兄弟の健太郎です。
ボロボロ崩れてくるというのは、言い過ぎですが
でも、本当にこの人の人生は豊かすぎて……
聞いても、聞かなくても
知らない知識や世界が飛び込んできました。
毎日、違う過去が出てきて
何人か分の人生を聞いた気がします(笑)
そんなわけで、今回のあとがきは、
長通悠陽(以下、ユウヤ)演じた藤本勇『フジモト』のターンです。
株式会社マックスボルテージ、アイドル部門主任マネージャーのフジモト。
元々は、ダンサーをしていたが色々あって引退。
だけれど、エンタメの世界で何かがしたい…
という思いから、裏方の仕事をこなす。
やりたい仕事についてはいるものの、
綺麗事だけでは言っていられない事情にも直面している。
こんな所でしょうか……。
実は、みんな会社名とかあって、
スタッフ証には、それぞれの名前とか役職、
会社名みたいなモノが書いてありました。
ユウヤも今回、マリーシア作品初参戦の客演組の一員でした。
シゲオさん同様、マサがかつて
一緒に芝居をしていたメンバーを連れてきてくれました。
いわゆるベテランの客演さんです。
大きなステージも経験あるし、
何よりこの業界においてのステータス、
お客さんを呼べるという圧倒的な方でした。
今回、紹介でチカラと会い、意気投合。
あて書きの為、まだ脚本がありませんでした。
なので、結果脚本を見ないで出演を承諾してくれました。
後に、
「脚本見てこの話聞いていたら、断っていたなぁ。」と語っていました(笑)
同じ会社のスタッフ役のケントとも積極的に声をかけあい、
「○○のシーン、気持ち悪くなかった?」とか、
「あのシーンは、こうしたほうがよくない?」とか、
常に話をしていました。
それは、誰にたいしてもそうで
積極的にコミニュケーションを取ってくれていました。
また、ちょっとした疑問とかにぶつかると
決して、無視をせず徹底的にわかるまで、
放置しないというスタンスでした。
それゆえに稽古では、立ち止まる事もあって、
わからないまま進めない彼の人間性が出ていたように思えます。
結果、演出と自分のズレやそもそもの自分に対する思い込みみたいなモノが、
一つずつ解消していって、稽古当初とはがっつり変わった
フジモトを演じてくれたと思います。
ビジネスマンな感じのクールな雰囲気を持つフジモト。
社長でも、プロデューサーでもなかった彼ですが、
エイジが今日くることも、フランスでコケていた事も知っていました。
立場としては、対等ではないものの
仕事が評価されている事は間違いない人物です。
それぞれが違った事務所の人間なので、
この事務所の当日の一番偉い人間だから、という見方も出来なくはないですが、
ダイキに対する話し方等を見ても、
仕事で認められている人間だという事が伺い知れます。
部下であるタケダからの信頼も厚いです。
今作は、フジモトの初登場シーンまで時間があったので
お客様が多い日は、客入れスタッフとしても快く動いてくれました。
客演なのに…
有難い限りです。
今回は、ニノミヤ、タケダもそうでしたが、
客入れの時から、完全に衣装でした。
作中の立場そのままに客入れをするというカタチで、
劇場入ったら、すぐに作中にいるような感じにしたかったので、
フジモトに協力してもらうカタチになりました。
なんせ、一番下っ端のタクミは電車乗り違えで遅刻。
社長であるダイキはお腹壊してトイレの中。
エイジとシンスケは、これからくる人だし、
そもそもスタッフではない…。
サイバは、ちょっとキャラ的にアレだし(笑)
マサトとトモヤも全然アリではありましたけど、
今回はこの3名はキャラがあったから一旦保留。
ヒライは、出オチだからダメ(笑)
ま、そもそもスタッフではないし。
作品の内容を壊すことなく、
キャラクターの地のまま行けるっぽい、
ニノミヤがまず基本いて、その次にタケダ、
そして同じ事務所のフジモトという感じで
当日のスタッフ作業もやってもらいました。
本当に助かりました。
ありがとうございました。
ユウヤ自身は、よく笑う人ではありますが
フジモトはだいぶクールな人間です。
それでいて、自分の事務所のメンバーに対しては、
厳しさと優しさを併せ持っています。
タケダに対しては、しっかり上司と部下の関係を。
所属アイドルのリコちゃんが、厳しめの顔とか言われた時も、
手塩にかけて育てているとか、その後も愛嬌があるとか
しっかり自分の所のアイドルを貶めるような事はしません。
だけど、ちゃんと客観性というか、
冷静な目も持っていて、
エイジが語る日本のアイドルとは、だったり
「実際、ブスだよね?」とリコちゃんが言われた時も、
アッサリ認めたりもする。
感情ではなく、冷静に物事を判断することが出来る人間だと思われます。
(必ず東大に行かせます敏腕塾講師的な写真)
元ダンサーで、色々あって辞めたと語るフジモト。
”色々”という所にだいぶ含みがあったと思います。
今回の作品で、フジモトの過去にはあまり触れていません。
みんなそれぞれ何かを諦めた人間たちの物語でした。
主演二人は、元役者でマネージャー。ダイキも元役者で今は社長。
フジモトは、現在主任マネージャーで元ダンサー。
フジモトの過去には、触れていないものの
作中でキーワードとなってくる言葉がありました。
それは、俗に言う”枕営業”。
物語の中では、その”枕営業”を黙認しているフジモト。
作中で語ってましたね。
「世の中のアイドルやタレントは可愛い子ばっかりじゃない。
そうやって売れる子もいる、事実事務所は助かる……~
~ただそれは、本人が望めばだ。やりたくないならやらなくていい。」
そして、売れるか売れないなんて、
人生においてそんなに大切な事じゃない。
犠牲が大きすぎる…とも語ります。
きっと、本人の言う色々にこういった類の嫌な事が
いっぱいあったんだろうなって気もしますね。
枕営業にかかわらず、理不尽な事がたくさんあるのは
世の中どこでもそうだとは思いますが、
いわゆる芸能の世界は、ことさらなのかな…とも思います。
この業界の清濁併せた、
正解じゃないけど悪い事ではないやり方…
そんな風に自分に言い聞かせていたんじゃないかと思います。
黙認はしているモノのやっている人間に対しては、
理解出来ないとも言っていますからね。
感情より、ちゃんと状況を分析して、行動するフジモトですから、
サイバと自分のとこのアイドルが怪しいとなった時も、
よその人間だから、ちゃんとしてから判断しないと
後々、問題に発展するという事実確認をまず優先させます。
そこにタイプの違うタケダが部下にいる事で、
フジモトの人間性は際立ってましたね。
多分、本人に苦労した所はどこですか?ときいたら、
ベスト3には入るであろう苦労ポイントだったと思われる電話のシーン。
枕営業に自ら望んでやろうとした子からの電話がくるシーン。
悪く言ってしまえば、自分からやるって言ったのに
直前で怖気づいたような電話でした。
もちろん、お互いに聞いていた話と違う現場が待ち構えていたことで、
彼女は怯えていたし、フジモトも怒りの感情が湧いてきます。
そして、やはりこんな事はやりたくない…という言葉を聞かされたんだと思います。
「やりたくないなら、やらなくていい!
これは、君が希望したからやらせたんだ!」
普段声を荒げないフジモトから飛び出した大きな声。
(ヒライに対して、かなり怒って大きな声出してましたけど(笑))
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劇団マリーシア兄弟プロデュース公演
Super Malicia Brothers
vol.2『Beautiful Losers R』
脚本・演出:大浦力
3月公演予定
劇団マリーシア兄弟によるYoutube動画配信開始
大浦 力
貝原 怜
狩野 健太郎
キヒラ ユウキ
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土屋 洋樹
中島 権人
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