ライフワークバランスおまけ | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

仕事のお話のおまけ。


先日のブログで手順うんぬんについて
ちょっと語っちゃったのですが。

似たお話を見かけたのでご紹介。


アメリカ人
「日本人が仕事でミスしまくる
 原因がこれ」
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-15785.html


リンクを見ないという方のために、
中身を文字でご紹介。

「日本版チェックリスト」と
「アメリカ版チェックリスト」と題し
た2つの例題がありまして。

日本版は
・温度の適正を確認する
・水量を確認する
・ふたがしっかり固定されている

アメリカ版は
・水槽Aの温度は60度以上
・水槽Aの温度は80度以下
・水槽Aの水面は赤い線より下
・水槽Aの水面は青い線より上


という感じの比較なのでした。


日本式は「何を」チェックするかの
リストであるのに対して。

アメリカ式は「いくらであるか」を
チェックさせるように出来ているよね
という比較というか揶揄というか…
なのでした。


私のいいたい事は正にコレなのです。


その画像に対してのリンク内でのコメ
ント例をご紹介。


(そう思います)
・閾値チェックは項目書の鉄則
・アメリカの有能って馬力が桁違い
・慣れによる勘違いが減るから
 アメリカのほうがいいな
・アメリカは訴訟社会やから大変そう

(工場はいいのよ…
 そうじゃない所がまだ残ってるから
 日本は遅れてると言われる訳で…)
・アメリカと日本逆やろ
 車メーカーで一時期働いてたとき
 めちゃくちゃ項目多かったぞ
・製造業の生産性は日本高いぞ
 サービス業の惰性ズルズル線引き
 曖昧がアカンのや

(今日これだけ覚えて帰って下さい)
・これは責任意識の違いからくる
 日本版のテキストでミスが発生した
 場合に日本だと作業者が悪いって
 風潮になるだろうけど
 アメリカでは指示監督者の責任が
 問われる
 アメリカ版ぐらい明確な指示を出す
 のが本来求められるべきお上の仕事
・多民族で価値観バラバラやから
 ギチギチにマニュアル作らんと仕事
 が進まない


私は工場で製品設計を担当していたの
です。

あくまでその時、その製品の考え方で
はありますが、長々と語っちゃいたい
思っている事があるのです。

が、大変長くなる上、結局
「色々あって難しいね」
という結論にしかならないのです。

なので極力少なめでお話。


前の会社の現場リーダー曰く
「ミスあったなら皆で話し合って、
 もっと考えろ」
との事ですが。

考えていない訳ではないのだから、
「どう」考えればいいかをベテランが
アドバイスしなくちゃ、改善されない
と思うのです。


前の会社の品質保証曰く
「知識があるから入社できてる。
 だったら考えればわかるんだから、
 手順なんていらない」
との事ですが。

一般的な知識としては正しくても、
似て非なる値や設定ややり方というの
はあるものです。
人によって個人差がでるとまずいので
管理者は管理をしないといけないと
思うのです。


今の職場のリーダー。
「一から十まで言わなくてもわかって
 欲しい、考えられる次期リーダーに
 なって欲しい」

だからと言って「言わない」という
選択肢は悪手なのです。

自分流を学んでほしいのなら、一から
百まで言ったってまだ足りない位なの
です。

誰だかが言ってました。
やって見せ、言って伝えてやらせても
それでも人は覚えない…

でしたっけ?


やらせたい仕事の内容を伝えるのは
「段階」があると考えているのです。

いわゆる「5W1H」という奴ですね。

①何の
②どこを
③どのようにして
④どの位であれば「可」か
⑤それは何故か
⑥それは何時の時点でやるべきか


冒頭で例えた例について。

日本式は②までしか書いてないわけで
すね。

アメリカ式でも④までです。


私は、前の会社で
「手順書は⑤まで書け」
と習ったのでした。

そうしないとノウハウが薄れていくの
です。


30年いた名選手の跡継ぎを考えた時
大して教わらない1年目がいちから
やってたら、同じレベルになるのには
30年かかるのです。
永遠に31年目は来ないのです。

そこそこの10年目に31年目を期待
するのは愚かなのです。
20年時を飛ばそうなど無理が過ぎる
のです。


自分が30年かけて築き上げた経験は
いわば会社の財産なのです。

一人で抱えて誰にも伝えず辞めるなど
会社の財産の横領に等しいと考えて
おります。

1年目でも30年目と同じ仕事が可能
となるよう、全てを見える形として
手順なりパソコンのデータなりで残す
…という計画を立て、私は前の会社で
浮いた存在になったんでしたっけ。


日本はいつまでも「日本式」なんで
しょうね。

そうやって世界から遅れていくので
しょうね。


もう私は誰かを教育したり、知識を
継承したり、会社を存続させたりと
言うような役割はやらないと誓ったの
です。

「パソコンに全て落とし込む」作戦は
誰からも支持されませんでした。

既存のノウハウを教えないのに、更に
ステップアップしろってのが、日本の
やり口なんですからね。


知ったことかよ。