金、労力、tax! | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

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旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

生きるためのお金のお話。


先日ひろゆき氏の発言について少し
触れました。

彼はたまにご意見番的なポジションで
番組に呼ばれるようですね。


彼をはじめとする有識者が集まって、
「学校で投資の授業を取り入れる」と
いうニュースに対し、ひと意見言って
いたようなのです。


高校生に“投資信託”の授業は
必要か? ひろゆき氏
「“貧乏人に儲かる話は来ない”と
 ちゃんと書くべきだ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf3061202b94f01fc7f2805e9db085d424aae82f?page=1


私は概ね、出演者の方々の意見と同じ
感想をもちました。


投資を奨めるプランナーは大体良い
ことを言うのです。

そこそこの給料でもいい生活が出来る
かのように、理想的な成功パターンを
持ってくるのです。


そういう話にのせられないための教育
ならアリだとは思いますが、投資の
しくみとかやり方を授業でやっちゃう
と、真面目に働くことをせずに投資で
生計を立てようと考えがちな気がする
のです。

投資はあくまで身の固い定収入がある
人が、企業の応援や社会の成長への
貢献とかを考えて、生活と貯蓄の更に
余剰でやるべき、という認識です。


投資で儲ける事を前提に、分不相応の
贅沢をするように仕向けるのはNGな
のです。

儲かったときの収入を前提として生活
水準を設定したらダメなのです。


ちょっと余談ですが。

1社目の会社で問題になっていた事が
ありまして。

「毎日残業30分つける輩がいる。
 何があってもなくても30分。
 そういう残業の仕方はするな」
という話になったとき。

その残業代ありきで生活水準を見てた
奴がいたらしく、困っていたとか。


ボーナス、賞与もそうですよね。

アレはあくまで業績がよかったら貰え
るものであって、何ヶ月分来る前提で
ローンを組むなんて愚かなのです。


ふるさと納税もだと思います。

アレはふるさとを離れてなお、故郷を
思う気持ちのある人がいてくれたら、
のボーナスなのです。

ふるさと納税がいくら入る前提で予算
組んじゃダメだと思うのです。

ふるさと納税の売上が少なかったから
市政が滞りました、はイカンのです。

「好意」を「当たり前」に見ちゃダメ
なのです。


まずは普通に働くこと。
自活すること。
働けて自活できる人間に育てること。
これが義務教育だと思います。


道徳、家庭科で生活力をつけるとか。
人付き合いをやりすごすとか。
自分の得意分野を見つけるとか。
「テスト」という締切、納期を目標に
して「知識を詰め込む」という作業を
こなし、「点数」という商品を納品
するとか。

そのための必要な情報を集めたり。
多少のプライベートを犠牲にする事を
覚えたり(予習復習)。
周りの人間と協力する、そんな習慣を
つけさせる、とか。

大人になって仕事するようになっても
やることなのです。


これが大前提で、そこから何をしたい
か、何ができるか、何の出費を抑えた
いか、等によって、お金を節約できる
方法を教えたらよいのです。


結婚とか節税とか副業とか。


あるいは、住宅や自動車などの購入を
ローンにする際に、利率を抑えたい時
どこにどう相談したらよいか、とか?

それは授業でやるべき話ではない気も
しますが、投資よりは実用的かと。

また、投資や借金やリボ払いのような
「ない金を使わせる方法の怖さ」を
教えるってのも、生きる上では必要な
知識として教えるべきと思います。


楽に流されないように。
騙されないように。

リンク先で有識者の方々が言っていた
通り、貧乏人が楽して確実にできる
金儲けなどないという事を教えるべき
なのです。


細かいことはともかく。

投資の知識どころか、生活の知識も
不十分で、生きるにも困窮するような
層がいることを無視して。

投資出来る層を更に裕福にさせたり、
投資するべきではない層に甘言をふり
まいて投資させようとしたり。

そんなことに授業という形で税金や
人材を使うのはよくないと思うんだけ
ど…


お上としてはそうなんでしょうね。

そうやってお金を回してくれて、経済
効果のある人向けの政策を取らないと
政治家としての効果は低いものね。


無職を底辺職につける政策を頑張って
も、またすぐ辞めるかもだし、大した
税収、効果にもならないし。

貧乏人やひ弱な無気力人を救おうって
酔狂な人などいないのです。

貧乏人は、自分の人生は投資や政治に
頼ってはダメなのです。
自分で築かねばなのです。


てなわけで、今回のお話の本題。


働くこと、お金のことを、未来に向け
考えるお時間なのです。

誰も得しない、オジサンの財政大公開
…といいつつ、丸々出すわけではなく
一般的な情報から簡単に計算した事例
紹介なのです。


まず、給料。


我が死の国は最低時給が最低の792円
です。
これで40歳男性を働かせているのだ。
泣け。


2月は勤務日数が少し少なくて、まあ
20日としましょうか。
1日8時間勤務とすると…
792円 x 8x20時間 = 126720円。

ここから正社員特有の税金である、
・健康保険
・住民税
・年金(国民+厚生)
・所得税
を持っていかれたとしたら…!

だいたい2割との事です。
x0.8 とすると、101376円!
手取り十数万円じゃないのよ?
十万数千円なのです。
叫べ。


ここから会社特有の積み立て金とか、
駐車場使用料とか取るのです。
そして死ね。


これで更に
・休日は不規則、皆と飲み会は無理
・勤務も不規則、早朝から夜勤まで
・盆暮れ正月の長期休暇なし
・昇給、ボーナスなし
これが40歳男性正社員の生活です。
震えて眠れ。


ほんとコレ、親元暮らし独身無趣味、
コレまでの仕事で蓄えがなかったら、
結婚どころか命があぶないのです。

通勤に必須な車の買い換えもままなら
ないのです。


でも仕方ないね。
生きるとはそういうことさ。
無職よりならまだましさ。


ついったで誰かが言っていました。

「低賃金で働かせて、自治体や会社の
 方が親に依存しているのではないの
 か」
と。

ホントですよね。


続いて生活費のお話。


私は実家暮らしです。
かなりの部分、私の支払なのです。

家にお金を入れつつ、家のリフォーム
代を出しつつ、電気水道ガス電話等の
支払は名義も私なのです。

いつ親が死んでもいいようにね。
えらいっ。


以前、このブログでも書きましたが、
年収100万円で生きる事を考えるの
です。


仕事に行かなくなって3ヶ月
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12602828179.html


今は両親含めた3人暮らしだけど、
両親他界後に無職で独り生き長らえる
事を想定しております。


1ヶ月6万円、12ヶ月で72万円。
予備費28万円です。


電気水道ガス灯油で1.5万円。
・電気5000円
・水道5000円
・ガス2500円
・灯油2500円

食費で1.5万円、1日500円。
・朝:食パンと牛乳、50円
・昼:パスタとザバス、150円
・夜:サバ缶白米他、150円
 …間食したり、貯めてたまに外食
  したり分で100円

通信費NHK町内会費で1万円。
・Wi-Fi:5000円
・携帯:3000円
・NHK:1000円
 …他1000円

これで最低限、命は維持できます。


雑貨5千円。
・洗剤歯磨き:1000円
・衣類:2000円
・他:2000円

医療5千円。

急な出費で1万円。

税金や端末代は予備費から出すとして
やはり車が要らんなあ。


この生活を65歳まで続けるのです。
65歳から年金暮らしになるのです。

安月給でも、正社員には希望があるの
です。
正社員は厚生年金があるのです。
65から貰える年金が増えるのです。


年金のお話。


マジメに調べると解説してくれている
サイトがありますので、興味のある方
見てみるとよいですよ。


1社目にいた頃は、お金に関して全く
興味がありませんでした。

給料明細を見ない月もありました。

お金に困ることのない位には大手だっ
たのです。

今も意地汚く盗もうとしたり、我慢の
レベルまで節約する程貧しくはない
けどね。

お金の出入りを注目・管理するように
はなりました。

そういう点も、会社を辞めていい事も
あったってもんです。


ここではかなりザックリ書きます。
「例外もある」とか書きません。
あしからず。


国民年金を払うと基礎年金が。
厚生年金を払うと厚生年金が。
65歳からもらえるのです。

会社勤めの場合、両方勝手に会社が
給料から天引きして払っています。

だから、バイトや自営業で納税せず、
貰った額まるまる使って遊んでると、
老後に人生積むので、ご注意下さい。


国民年金は年20万円を45年払うと
年78万円貰えるようになる。
貰える額はたまに減らされるから、
払いたくない若者が出るのですね。

厚生年金は払った額、つまり給料に
よりけりだけど。

月収20万円が45年間続くと。
52万円位になるそうです。

私は今で年30万円位貰える権利が
あるようなのです。
過去の給料、推して知るべし。


つまり、今会社を辞めて。
かつ国民年金を払い続けた場合。
(支払:25年間+20万円 = 500万円)

65歳からは年間78万円+30万円の
年金収入になるわけです。


ちなみに。
個人の年金の状況について、ねんきん
ねっとというサイトで自分の状況を
確認できます。


つまり、65歳まで生きられれば、年
108万円は確保なのです。

それまでを年100万円で暮らしつつ
500万円を税金分に寄せられれば。

ジジイ1人生き長らえるには程々なん
じゃなかろうか。

合計3000万円ですね。
あるともないとも言わないけれど!


それまで貯金を目減りさせない程度に
抑えられれば十分なのです。

だから手取10万円、120万円/年でも
焦りがないのです。


年100万円でも暮らせるわけだし、
税金は天引きされてるので、手取から
減らないし。

無職だと年100万で減っていく。

安くても正社員だと目減りせず、かつ
厚生年金がちょっとずつ増えて老後の
ゆとりになる。


よいね。
人生の末が見えてきたね。
自殺ではなく、自活という形で。
もうすぐではなく、命果てるまで。

あくまで例えばですが、借金やローン
なく目の前に3000万円あれば、
何かに使いたくなるものでしょうか。

私はないのです。
ホント無欲になりました。
  

毎日健康であって、事件事故がなく、
警備が終わって。

たまの非番のお酒がおいしければ。
あと猫ちゃんが元気でいてくれれば。

ただ、安泰に近いとはいえこの生活は
禁固刑に近い位になにもしない人生に
なるのです。

働く位の刺激や習慣がないと退屈で
死んじゃうよォなのです。


ま、暇潰し程度に働いてやるか!