いい質問ですね | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

お話のお話。

私は池上先生のお話が大好物なのです。


あの方は興味のない分野の話でも初歩から
説明してくれるので分かりやすいのです。

基礎知識や単語の意味の理解がない所から
あの方のお話だけでだいたいの内容を理解
させられる手法は素晴らしいの一言です。


「そんなのもわからないのか」という話し
手の傲慢や、「そんなの今更」という聞き
手の傲慢は極力無くすべきなのです。

セトモノよりやわらかい心を、なのです。


興味を持たせる、納得させる話しの展開は
見習うべきだし聞いてて楽しいのです。

その話を聞いた事で内容を覚えられなくて
も、細部まで覚えていなくても、何となく
「そういうものなのね」と理解が出来るの
です。

理解したつもりになれるのです。


この間の番組で例の「良い質問ですね」の
意図をお話されてましたよ。

話が横道にそれて、あまり関係のない質問
や説明が増えてきた時、本筋に戻るような
質問をされた時に出るそうです。

あと、不要だと思って説明しなかったよう
な基礎の基礎について、質問がでたりわか
らないという反応があった時にも言って
いるらしいです。


以前、ちょっとした歴史のお話がテレビで
やっていました。

中国と香港・マカオについて、特別行政だ
とか返還だとか、50年経ったら完全独立と
なるとか…そんなお話でした。


社会にも歴史にも超絶に疎いし興味もない
私でして、その3つが何らかの関係を持つ
ものだという認識が何もありませんでした
のです。

まったく別の国でずーっと存在しているの
だと思っていた位です。

それが何となくでも話が分かって、記憶に
残るような説明をされておりました。


無論、「本当は」どうかとか、「どうある
べきなのか」とか、「今後どうなるか」
なんてのは当事国ですら不透明なお話です
ので、そこまでは私にはわかりません。

が、今の現代社会に生きている以上、世界
がどうなっているか、そこに問題があるか
どうかだけでも知っておくに越したことは
無いのです。

そういう思いにさせてくれる、ためになる
お話でした。


今、私は全くと言っていいほどテレビを
見る習慣が無くなりました。

というか自室にテレビがありません。

見たいテレビも映画もありませんのでね。

ですが、池上先生がいろいろ語る番組なら
毎日でも見たいですね。


人の興味を引き付ける話が出来る人は羨ま
しいです。

よくオタクは他人の興味や温度を理解せず
自分の語りたいことを延々と話す点が誇張
されて言われます。

おそらく正確には精神的に未熟、閉鎖的、
他人の温度やTPOを感知出来ないような
タイプに当てはまるものと思われます。

私はそもそも人と話しませんし、それほど
オタクでコアな知識を持っている分野は
ないので、そういうタイプではないです。


私のボンヤリとしたイメージですが、鉄道
ファンの少年や世界の国名を暗記している
少年なんかがテレビに紹介される場合は
その傾向が強いと思うのです。

誰もそこまでは聞いていないという細かい
説明をしたり、そろそろ良いよと思う程に
たくさん名称を列挙したり。

自分がそれを知っているから、とりあえず
口に出したいのでしょうね。


そう、私の父親もなのです。

先の中国マカオ香港のお話を「こんな事が
あったのも知らなかったけど、池上先生の
番組で知ったよ、ためになるね」程度に
食卓の場でお話ししたのですが。


父親は社会や歴史に興味があるために、
そこから「それはお前香港は何年に何たら
かんたら…」とずーっとモゴモゴしゃべり
始めたのです。

私は早々に無視して二階に逃げたのですが
聞いてもいない一方的トークが母親に続い
ていたようです。

無視してたら「なんだ、話を聞かないで、
俺を馬鹿にしてるのか」みたいな事も垂れ
流していましたが、知らんぷりでした。

どんどん話が進んでいるようで「中国は
モンゴルとうんたらかんたら」「モンゴル
はチンギスハーンのちからが、チンギス!
ハーン!(うっぜ)」「チンギスハーンは
源義経だって噂があるんだが、それはお前
フゴフゴモゴモゴ」みたいなのをずーっと
言い続け死ねばいいのに(強制終了)。

歓喜の中斬首される歴史上三人目に挙がる
程の嫌いようですよ。
(マリーアントワネット、吉良上野介)


ちょっと表現が大げさかも知れませんが、
ああいうのをカリスマと言うのかも知れま
せんね。

やろうとおもって、出そうと思って、あの
説得力というか人の耳を惹きつける喋りは
出来ないと思うのです。

おなじ台本で話をしてもね。


アナウンサー、俳優、声優などなども今に
なってスゴイなあと思ってきたのです。


アナウンサーは「自身を出さない」ように
話すプロです。

純粋に読み上げたニュースの内容だけを
人に伝えられるような話し方が出来るよう
に訓練されているんですね。


俳優は「意図された個性を出す」ように
演じるプロです。

いい人はいい人として、いやな人はいやな
人として、態度は乱暴でとっつきにくくて
嫌われ者だけど、だんだん心を開いてきた
みたいな複雑な人物像もそういう印象を
与えるような話し方を役ごとに演じ分けが
できるんですね。


声優は「心地良い印象を与える」ように
キャラを作るプロです。

キャピキャピした女性は(私は多分)作られ
すぎていてイラつかれがちなのですが、
それを真っ向から演技して可愛らしくする
事が出来るんですね。

本当にうまい声優さんは、声優として出演
するラジオなんかもスゴイ面白いですもの
ね。

ただ女、ただアニメ声だけで「声優」には
なれないのです。


かくいう私は、オタク知識は少なめでも、
性格や話し方や相手への印象の与え方は
オタク系で卑屈でいい印象ではないものと
認識しているのです。

だから人と話したくないのです。


顔や声や話がメインという意味でも、営業
や受付みたいな仕事もダメでしょうね。

レジ打ちも嫌です。
(学生時代に経験ありですが)


裏方作業員で求職するかなー…