のお話。
私が学生時代に読んだ記憶があるのですが
ネットでいくら探しても見つからない話。
太宰治が書いた作中の人物だか本人だかが
「馬車のわだちが綺麗にずっと続いている
のを見て、この運転手(?)はすごい
技術があるのだろう。それに比べて私は
なんと無能か」
みたいな事を言っていたと思うのです。
ですが、そんな内容の作品を調べても、
出てこなくて、私は作者か何か、勘違い
しているかも知れません。
それはそれとして。
私も同じような理由で、ニュースやドキュ
メンタリーの「頑張る人」みたいなのを
見ることが出来ないのです。
拒絶反応するわけじゃなく、見たくない
という程度ですが…。
世の人はこんなに頑張っているのに私は
なにもでかすことができない…
資格もなく、誇れる能力もない、と。
人付き合いも、子孫を残すことも出来ず
このまましょぼくれて終わるのだろう…
とガッカリしてしまうのです。
更にめんどくさい事に、私はときどき
私のいい部分を見て逆に自信満々になる
こともあるのです。
いい企業で、一人暮らし=自炊、自活が
できて、仕事もできるけど趣味で音楽や
イラスト創作を楽しむスキルがあって。
悠々自適の独身生活を楽しめる勝ち組!
…なんて思う時もあったのです。
躁鬱か何か?
例えば大きな橋なんか見ると、こんな物を
設計する人、作る人、運ぶ人、配置する人
などなど、色々なプロの方がいてこその
橋なわけです。
橋なんて古くから世界各国にありますけど
も、いずれも私の知らない技術で出来ない
作業がされて来て完成されたものであると
思うと、私の無力さに気づくのです。
ちょっとしょんぼりするのです。
死んで太宰先生と会ったら、生きづらさに
ついて語りながら酒を呑みたいものです。