◆ショップ移転・グランドオープンのお知らせ
「マルガーラボ野々市」

本日テレビでもお知らせした通り、既存のマルガージェラート野々市店と白山工場を統合した新店舗工場が10月中旬グランドオープンいたします。
(工期に遅れがなければ10/15予定)

我々人間は自然界の生産物を享受して生かされ、共存共生の道を模索し続けています。

新ラボではその自然界の恵みである能登の生乳が殺菌処理されチーズやジェラート・焼き菓子のクリームに加工される様子が見学できるように設計デザインされています。

単なるジェラート販売所の概念を外し、"思想を伝承するアトリエ" "プロセスを可視化する" "自然科学とアートの融合を試みる実験室"という着想からイメージを広げていきました。
構想から2年、本当に多くのプロフェッショナルの方々の協力を得ることができ長い期間を経てようやく形になってきました。

"ジェラートづくりは科学と感性が融合した味わいのアートである"
という考えのもと、さまざまなジェラートが生み出される僕の脳内の一片をお見せできるよう魅せ方も工夫してありちょっとした仕掛けもあります。
ここ石川県から"世界に通用する乳製品の総合メーカー"を目指し能登の牧場からつづく美味しい物語を、支えてくれるスタッフ・応援していただける皆さんと共に丁寧に紡いでいきたいと思います。

この施設は僕の最終着地点ではありません。本当は周りに乳牛を数頭放牧し鶏を飼育しハーブ・野菜・果物を育てジェラートの主原料を全て施設周辺でまかなうことを目指しています。アカデミーの生徒たちには牛の乳搾りなどを通して僕の追体験をしていただきながら"人間は自然に生かされている"という思想を伝えていく。
そしてジェラートを学術的に体系づけて 後に続く研究者たちの拠り所となる専門書を出版したいと考えています。それを実行するアカデミー研究所の場所は僕のふるさと能登と決めています。

今回のマルガーラボ野々市はそんな壮大な構想の一片が垣間見れるよう工夫しました。

今まで国内外で見てきたもの、感じたこと、体験したこと、積み上がってきた経験からくるアイデアを極限まで削ぎ落としブラッシュアップして、自分のフィルターに通して強烈にカラー映像で描いた未来、、

それはまるで50年前父が文字通り裸一貫から切り拓いた能登の小さな牧場のヒストリーのように細い糸を手繰り寄せるような道なき道をゆく歩みのようでした。

1999年多くの方にこのミルクの美味しさを知ってもらいたい、との純粋な思いから能登本店で踏み出した一歩。
失ったもの、手に入れたもの、出会いと別れ、試された日々、逃げ出したこと、立ち向かったこと、彷徨ったこと、報われなかった日々、もうダメだと諦めかけた日、救われた言葉たち、バラバラだったピースが埋まっていったこと、つるべ落としの夕景に胸のつかえが軽くなったこと、ステージが上がるごとに現れる難題と闘った日々、自然界の荘厳なオーケストラサウンドが聴こえたこと、見えなかった未来に光が差したこと、風の匂いを感じたこと、心を動かし冷静と情熱の狭間で一日の重みを噛み締めて過ごした日々、数えきれないくらいのドラマティックな光景が瞼の裏に浮かんでは消えます。

多くの想いを背中に背負って開演するマルガーシアター伝説の第二幕。
皆さんと未来の感動体験を共有できたらとても嬉しいです。
これからの展開にもどうぞご期待ください。

◆デザイン初期着想:ファミリア社長・岡崎忠彦さま
◆店舗実施設計・デザイン・toit-design代表・戸井建一郎さま
◆新ロゴ・コンセプト・ブランドデザイン:SOUL SOUP:代表 西田誠治さま
◆建設会社:協和建設さま