昨日、ジェラートメーカー・カルピジャーニージャパン主催のジェラートコンテストで予選通過の一報を受ける。

作品名は「Kanazawa Luxury Autumn」。城下町金澤の秋をジェラートで表現しました。次は11月のホテルオークラ東京での決勝戦に挑戦です。
ジェラート協会青年部の職人仲間、京都の新八茶屋さんも予選通過とのこと。決勝戦前の大腸菌群・生菌数検査をクリアして決勝へ進出です。

以下コンテスト概要
http://carpigianijapan.co.jp/new.html

ジェラートコンクール参加者募集のお知らせ


カルピジャーニ・ジャパン㈱では創立30周年を記念して、

ジェラートコンクールを開催します。皆様の応募をお待ちしています。

ご興味のある方は本ホームページのお問い合わせページよりご連絡ください。

募集要項をお送りいたします。



【応募資格・条件】

カルピジャーニ社の製造機器のユーザーであること(経験年数不問)



【応募方法】

所定の応募用紙と作品の写真を添付して郵送のこと

応募書類締め切り: 2010年9 月15日必着

【審査方法】

一次審査(書類)応募書類の中から12名を選出致します。(予定:9月30日)

決勝審査(実技)2010年11月11日(木) 12:00~


【決勝開催場所】

ホテルニューオータニ東京  (東京都千代田区紀尾井町) 

【コンテスト課題】

課題:自由 1バット分の製作



作品名「luxury Kanazawa's autumn

秋の深まった金沢の風景は、やがてくる北陸の厳しい冬の到来に備えるかのようにゆっくりと紅葉を深めていき趣を一層増してゆく。厳かに静かに・・・

それはまるで季節の締めくくりに彩りを競い合うかのような紅葉の競演で、見る者をハッとさせるぐらいの驚きをもつ。

今回の作品ではそうした「ハッとさせられる意外性」を秋の味覚の中で見出しデザインしました。

私どもが生まれ育ちジェラートショップを13年間運営している石川県は「素材の宝庫」です。

ジェラートの原料となる牛乳は奥能登で朝搾った生乳を使用(低温殺菌処理)。旬な野菜・果物はもちろん、冬はカニや寒ぶりなどの海産物が有名です。

食材も実に豊かですし、輪島塗・九谷焼などの伝統工芸も盛んで世界に誇る独特の文化を有しています。

そんな加賀百万石の伝統が息づく街をなんとかジェラートの味とデコレーションでデザインできないかと思案して生まれた作品です。

豪華な金沢の秋を表現しました。秋の味覚イチジク・栗・をふんだんに使用した創作ジェラートとソルべを組み合わせたものです。

味のバランスはチョコにマロンペーストを組み合わせ、そこに何か果物のアクセントがほしいと考えた結果、イチジクで少し酸味やインパクトを残せるのではと考えました。

ラズベリーやカシス等と組み合わせるのもよかったのでしょうが、せっかく目の前に地元の旬の食材、石川県・押水町特産のイチジクがあるのでそれを使うことにしました。

ただ、イチジクソルべに深みのある味わいとひと手間かけておきたかったので

赤ワインで煮込み、上品な大人の切れのある味わいに仕上げることができました。

単純にイチジクソルべをつかうよりずっと味わい深いものになりますし、間にはさみこんであるシフォンにしみ込んだフルーツワインともよく馴染んでくれました。

これらを層にしていくことで、スパチュラで盛りつけた際に、チョコマロン、抹茶シフォン、イチジク赤ワインが混ざり合い、口の中でそれぞれの素材がケンカせず不思議なほどよく調和して後を引く美味しさに仕上がっています。

抹茶シフォン・金箔などのパーツで金沢らしさを表現しました。

金沢はお茶処で、金箔に関しては供給量は全国の9割のシェアをしめています。

ちなみに金箔を食品に用いるのは金沢ではよくみられる光景でコーヒーに落としたり洋菓子によくつかわれます。イオン作用が働き適度な金箔の接種は体にもよいとされています。

私はジェラート作りを通して能登・金沢にはこんなにも素晴らしい食材があるんだということを外にアピールしていきたいと考えていますし、地元に根付いて商売をさせたいただいているジェラート職人としての使命とも感じています。そこには生まれ育った石川県への郷土愛が深く存在しています。

そうした思いをこの作品に詰め込みました。