塩ジェラートが香港のジャパニーズレストランで取り扱っていただけることになりました。来週、福岡国際空港から飛び立ちます。
神奈川の塩ジェラートを置いていただいている蕎麦屋さんからもメールをいただき、マルガーの塩ジェラートのお客さんが定着してきてしまい、喫茶店化してきているような感じだそうです(笑)。もちろん食後のデザート的な感覚なんでしょうけれども。
ジェラートと言うこともあって普通の冷凍庫(マイナス15℃くらい)では溶けてきてしまうことがあるので、冷凍ストッカー(マイナス30℃)で保存しているらしいのですが、そうすると硬くて盛り付けに苦労されるようです。通常はよくアイス屋さんによくあるカシャカシャする丸い形になるもの(ディッシャー)を使っていたということですが、力ずくですくっていたせいかそれが壊れてしまい、スプーンでグラムを量って盛り付けていく感じにされたということで、それがまたウケが良いみたいで。量も倍以上に見えますし、「ジェラートは空気と混ぜるとうまい!」と言うわけで、ジェラートをスライスした感じで口に運ぶので、食べる時に空気一緒に口に入り、お客さんからも「なんか変えた?美味しくなったね☆」という言葉も頂いているそうです。何にも変えてないのにジェラートって不思議な食べ物ですね、ということでした。その都度ゴムベラなどで空気を含ませながら攪拌してあげるとジェラートはより一層滑らかさを取り戻し出来立ての状態に近づけることができますね。ご家庭などでは、スプーンなどジェラートをすくう器具を一度お湯に浸けてくぐらせてからすくうとわりと簡単に盛り付けることができます。
最近知ったところでは、女優の熊田曜子さんのオススメDESSERTとして能登の塩アイスが紹介されたようです。
こうして塩ジェラートが国内のみならず世界の方々に食べて知っていただけることは製造者として嬉しい限りです。

明日は雑誌の取材ということで自分のものづくりへのこだわりや思想がしっかり伝わるようにお話ししてきます。一品、僕の思い入れのあるアイテムの写真を撮らせてほしいとのことで、以前ジェラートの研修で行ったイタリア・フィレンツェで購入した「I MEDICI」の革のカバンを出そうかと思っています。「I MEDICI(イ・メディチ)」は1952年からフィレンツェで革製品を作っていた歴史あるファクトリー。 1997年には既に「イタリアン ベジタブル タンド レザー」を用いた革製品の製造で成功を収めています。彼らの目的は会社を大きくする事ではなく、「より良い商品を提供する」事にあり、現在でもフィレンツェで全ての商品をハンドメイドで生産しています。また、天然素材のみを使用した昔ながらの製法で環境にも配慮しているそうです。会社の思想も共感しますね。僕は東京・大阪などの商談や大事なコミュニケーションのシーンなど、ここぞという時には必ずこのカバンで出かけます。時が経ち使い込むほどに風合いや革製品独特のツヤを放つ様は、所有者にさらに愛着をわかせますね。そんないつまでも人々に長く愛されるロングライフなものづくりをしていきたいものです。
taizo