0f6d0660.jpg金沢・片町のお惣菜バー「PADDLE」から「五郎島金時サツマイモ」と「諸江せり」のジェラートオーダーあり。写真のセリを熱処理して香りと風味を閉じ込めミルクベースでフリージングします。色が鮮やかに出ます。春のフレーバーとしてPADDLEにて出すようです。スタッフのS氏から東山の出店の件で少し進展があったのでお話ししてきます。
夕方、雰囲気のある夫婦がお店にお見えになったので、少し話しかけたところ名刺交換させていただくことになりました。見ると四十万屋本舗の社長さんでした。四十万屋さんも能登野菜に非常に力を入れており実は会社の会議で、能登野菜の中島菜の冷凍わさび漬けとうちのジェラートを抱き合わせ販売できないかという案が出てきたそうで、今回うちのホームページをご覧になられ、地場産の野菜・果物を積極的にジェラートに加工しているうちとのコラボレーションを検討しているとのことでした。僕もおのおののメーカーが個別で商品を売っていくよりも、様々な能登・加賀の食材を抱き合わせでセット販売してあげた方が、より消費者の笑顔が見える気がします。先方にとってもかぶら寿司は冬場忙しくて夏場の対策が必要ですし、こちらとしても冬場対策としての漬物とジェラートとの抱き合わせ販売はさらに顧客の広がりがありますし、両方のメリットが見えました。マスメディアもこうした企業間の取り組みはこぞって取り上げるでしょうし、話題性もあります。30分ほどの時間でしたが僕も社長の趣旨に賛同しました。具体的に宅配用のハコや流通形態などを相互で詰めてカタチにしていきます。
さらに、近江町市場で果物・野菜などを卸し販売している柿市商店の社長もお見えになり、FCで経営されていた小松大和の地下のジェラテリアの卸販売の件で話を詰めていました。ここはご存知の方も多いかと思いますが、昨年末に破綻したジェラートジェラートのFC店の一つです。製造元が肝心のジェラートを作れないということで、県内で製造しているこちらに打診してきた経緯があります。以前小松大和へ出張販売したことから、大和の食品売り場の担当者からの紹介です。小松大和での看板もこちらの看板を掲げることも考えているようです。そうなると、初のフランチャイズ1号店になる可能性があります。明日フレッシュミルクのジェラートを取りに来ていただけますが、あちらはもう売るジェラートが底をついてきているようなので、ショーケース20種類各2バットづつの大きな取引がありそうです。一番のネックであった価格面もクリアになりそうです。もちろん譲歩はしていません。FC契約書など一度きちんとした書面をおこそうと思います。
このような形で店舗が拡大していくのもあるんだなあと面白く思っています。ただそれは一見棚からぼたもちのようには見えますが、9年間きちんと敷居を下げず原料の確保、製造加工、販売を一貫して直営でやってきた強みが今生きてきているだけのことだと考えています。この取引は安定した資金確保の場所と捉え、これに浮き足立つことなくさらなる多方面からのブランドの向上を計り、一流のゾーンに押し上げていきたいと思います。そして新規の販路開拓に拍車をかけていきます。
鹿児島市内で焼き肉バイキング2店舗、焼き肉専門店1店舗を運営している会社に季節のシャーベットの提案をしました。フルーツの特徴がよく出たものを求めているようで、鹿児島特産の果物、野菜などのシャーベットのご希望があれば、材料が入手次できれば試作製造します、季節の野菜、果物、酒類、お茶などなんでもシャーベットに仕上げます、季節はずれで、入手困難な材料は価格に影響しますということをコメント欄に添付しました。
このようにビジネスにおいて既存の顧客との関係性を深める方が利益を出しやすいこともあるけれど、その中に新規顧客を開拓していく気持ちがないと先細りしてしまうと考えます。新たなことを開拓するのはちょっとエネルギーがいるかもしれないけれどもそこから始まる事もあることは間違いないようです。人間関係においても同じようなことが言えるのではないでしょうか。今までの人脈を深めると同時に新たな人脈を開拓していくこともときには重要なんだろうと思います。
深めることと、新たに創ること。そのバランスを大切にしていきたいです。
taizo