モーニングの職場の上司
仕事上、伝えない訳にはいかなかったし、本当のことを伝えたことで理解も得ることができた。
個人的には一番関わりの低い存在ではあったけど、一番最初に伝える相手としては良い相手となりました。
それに、電話で伝えるという対面ではなかった為、最初に他人に伝える手段としては泣かずに済み、精神的な苦痛もなく伝えることができた。
二人目は、個人的に伝えたかった相手でした。
でも、本人はそんなつもりなかったかもしれませんが、所詮、他人事なんだという事実を思い知らされました。
『人生何があるか分かりませんね』
この一言は、私を奈落の底へ突き落とした。
LINEだったし、たった二行の文面では、本意を読み取れなかっただけかもしれない。
けど、友だちリストから削除した。
必要のない連絡先は、すべて削除した。
これから先、元気になった時に連絡を取る必要が出てくる可能性があるか、ないか、それだけの二択。
友だちリストから数人減った。
ダンススタジオ。
代表ではなく、インストラクターの二人にだけ伝えた。
でも、私が伝えたことで余分な負担をかけてしまった。
きっと彼女は、今も苦しんでいる。
二人目を望んでいる彼女👶
自分に負担がかかり、二人目を望める状況じゃないことに絶望している。
働いている人間にしか分からないことですが、このスタジオは代表の王国みたいになっていて、独裁国家状態だ。
そんな代表についていけず、辞めていく人間が相次ぎ、残ったインストラクター達に負担がかかり、個々に枷られた負担に押し潰されそうになっているのが…
彼女だった。
正直、私はただの受付スタッフだ。
私の仕事自体は大した内容ではない。
ただ、女王様に好かれ、文句言われる事のないように仕事をしているだけ。
誰にでもできる。
引き継ぎだって、その気になれば他の人間ができる範囲の内容だ。
ただ、このスタジオにいる社員や代表の娘の器量が足りないだけで、私が急にいなくなって困るなんて…
単純に要領が悪いだけの話。
このスタジオでの仕事は、難しい事ではない。
問題は、代表に文句言われない仕事ができるかどうか。
ミスを許さず、細かい事にうるさい代表に上手く対応できるかどうかだ。
女王様に上手く対応できるかどうか。
これだけが難しい。
二人目を望む彼女には、自分の人生を最優先に考えて欲しい。
彼女に話してしまったのは、失敗だった。
彼女の性格上、必要ではあったかもしれないけど、隠しておくのが賢明だったかもしれない。
代表に伝えない私に理解できず、苦しんでいる。
私は私で、入院することを伝えると当然理由を聞かれる。
でも代表に癌だとは言いたくない。
かといって上手な嘘も用意できない。
1ヶ月入院する理由を考えられない。
だから、今はまだ言いたくない。
1ヶ月入院する理由、誰か上手い嘘を教えてください。。。