今年4月17日(!)に公開し時既に公開終了した劇場も多数....来月にはDVD発売だとか!
『観る予定』だった人の中では多分ビリけつで、
映画『アリス・イン・ワンダーランド』を、今日やっと観てきました☆




オトナになったアリスの話。

..あっ、ちょっと違うかな。。

アリスがオトナになる物語。でした。





(ねたばれしてるかもですが↓)

映像のオモシロサだけでも(ストーリーなんか無くても)成り立つような世界観を持つ原作だと思うんだけど...ストーリーが重視されてました。(3Dはどこへ...)



1951年に公開されたディズニーの長編アニメ映画『ふしぎの国のアリス』ではまだアリスは子供。
そこでは...アリスは全て受け身で、行き当たりばったりでした。
(彼女は、迷い込んだ不思議の国で、ヘンテコで唐突で脈絡のないその世界のルールを知らないため、そこの住民に迷惑をかけまくり、本人も怖いめに幾度もあい、結局「イカれてるわ!」とか言ったりして最後は逃げだす)


今回上映されてる『アリス イン ワンダーランド』では、奇妙な世界に翻弄されつつも自分で決断して、実行するアリスになっていました。
ヘンテコで不気味でちょっと理不尽な『不思議の国』を受け入れて、自分で決めたことをやるアリス。
(ヘンテコで不気味でちょっと理不尽、って、子供から見た大人の社会のことじゃない?)
味方である白の女王は、正義の味方っぽくもどこかアヤシイ、腹黒そうに見えるけど本心が明らかにならないキャラクターだった。
アリスの現実世界と不思議の国とダブらせるキャラクターが出て来たりする。
不思議の国で戦闘服に身をまとうアリス。
これらって、大人の世界に仲間入りを果たす少女の物語だよって強調してるみたい。


メインは、“映像美”じゃなかったんだ!(3Dの利点はどこへ!)


なので私は、アリスに自分を重ねてみたり
今の会社2年めの自分に『決断してないぞ』って思ったり、
ちょっと前に『モラトリアム』って言われた事を思い出したり、しました。






ちなみにこの映画の『3Dになっててオモシロー!』って思う箇所ベスト3は、

1 エンディングロールの冒頭で、まるでそこに舞台装置が出来上がっちゃったかのような立体映像。本当に、そこにステージができちゃったように見えるんですよ!スゲー!
2 ディズニー映画の最初に出てくるシンデレラ城と花火が立体に!オモロイ!
3 アリスが穴に落ちるトコ。酔いそう。

...本編と関係ナイとこばっかりです! 






『アバター』が、存在感を高めるためにリアリティのある...ホンモノみたいな3D映像をつくってたので、
『アリス イン ワンダーランド』は、それに対抗して3D映像にしか作りえないヘンテコ効果&とにかく見た目重視の映画かなっ?って思っていたので、肩すかしでした。
先入観持って観てしまったからかもしれないけど。。
ポップコーンは映画の途中で完食。私の感性が足りなかったのか! ファッションに興味があったらまた違ったんだろうなー>< 

何故だか、、のめり込めませんでした。 残念。。
$梅酒ロック片手に-IMG_0709.JPG

いつだったか引っ越してすぐのころ、合羽橋へ行きました。
ペッパーミルとかボウルとかザルとか、いろいろ買い込んで帰って来たのですが..

その中に「フォークとスプーンとナイフ」も買って来てたんです。写真がそれ。



合羽橋の、とあるお店で売られてたカトラリーの中で、デザイナーの名前(個人名)を冠したのは

『柳宗理』
『カイ・ボイスン』

の二つだったので...二つなら両方買えるし...二つとも買ってみたのだ!


ナイフとフォーク ナイフとフォーク ナイフとフォーク ナイフとフォーク


(...とはいえお金もそんなにないので、ティースプーンやらスープスプーンやらいくつもあるカトラリーのうち、ディナースプーン、ディナーナイフ、ディナーフォークの3本だけ)



● 写真左側のが、カイ・ボイスン(KAI BOJESEN)のカトラリーです。
デンマークのデザイナー、元銀細工師のカイ・ボイスンが1938年に発表したものなんですって。
このシンプルな、装飾のまるでないカトラリー、デンマーク王室御用達だとか!
(王室が使うカトラリーって、ごてごて飾って高価なものかと思っちゃってた)

大きすぎず小さすぎずだし見た目も主張してこないので使いやすーい。
どんな料理の時も登場できる、オーソドックスなの。
あっ、あとね!ほんのりシブい銀色が綺麗ダナーと思う。




● 一方写真右側が、柳宗理(やなぎそうり)のカトラリーです。
1974年から発表されたものだとか。。

不思議な..この妙~~で独特な曲線が、なんだか奇妙なカタチだなーと思うんだけど、
使うとなんの違和感もないんです。不思議だ!
スプーンの特徴ね、先っぽのほうが広がってるんです。これが不思議なカタチの大きな原因でもあるし、コーンフレーク食べるときに便利!..いっぱいすくえるから。


それにしても、なんでこんなカタチしてんのかなーと思ってしまうカタチのカトラリー。
なんでだろう?
“生活に即した民藝品に注目して「用の美」を唱え、民藝運動を起こした”柳宗悦が、柳宗理の父なんだとか...
例えば日本古来の、茶匙のカタチとか。例えばレンゲのカタチとか。日本人が昔から「食べ物をすくう」のに使って来た道具に似てる...のかも?

西欧のカトラリーを参考にしたんじゃなくて、日本人が使ってきた道具を参考にしてカトラリーをつくったのかなあ。

全然違うかもだけど、あのカーブは『つげべら』にも似てる。
$梅酒ロック片手に




どっちも、使うときにふと思い出すのは、

以前学生のときにデザイン科の先生が言ってた、『両手の人差し指と親指を使ってできる大きなマルの大きさは、その人の使うお茶碗のフチの大きさと同じである。...それが“デザイン”ってものだよ』って言葉。



好きな道具。(´・ω・`)