$梅酒ロック片手に-IMG_0709.JPG

いつだったか引っ越してすぐのころ、合羽橋へ行きました。
ペッパーミルとかボウルとかザルとか、いろいろ買い込んで帰って来たのですが..

その中に「フォークとスプーンとナイフ」も買って来てたんです。写真がそれ。



合羽橋の、とあるお店で売られてたカトラリーの中で、デザイナーの名前(個人名)を冠したのは

『柳宗理』
『カイ・ボイスン』

の二つだったので...二つなら両方買えるし...二つとも買ってみたのだ!


ナイフとフォーク ナイフとフォーク ナイフとフォーク ナイフとフォーク


(...とはいえお金もそんなにないので、ティースプーンやらスープスプーンやらいくつもあるカトラリーのうち、ディナースプーン、ディナーナイフ、ディナーフォークの3本だけ)



● 写真左側のが、カイ・ボイスン(KAI BOJESEN)のカトラリーです。
デンマークのデザイナー、元銀細工師のカイ・ボイスンが1938年に発表したものなんですって。
このシンプルな、装飾のまるでないカトラリー、デンマーク王室御用達だとか!
(王室が使うカトラリーって、ごてごて飾って高価なものかと思っちゃってた)

大きすぎず小さすぎずだし見た目も主張してこないので使いやすーい。
どんな料理の時も登場できる、オーソドックスなの。
あっ、あとね!ほんのりシブい銀色が綺麗ダナーと思う。




● 一方写真右側が、柳宗理(やなぎそうり)のカトラリーです。
1974年から発表されたものだとか。。

不思議な..この妙~~で独特な曲線が、なんだか奇妙なカタチだなーと思うんだけど、
使うとなんの違和感もないんです。不思議だ!
スプーンの特徴ね、先っぽのほうが広がってるんです。これが不思議なカタチの大きな原因でもあるし、コーンフレーク食べるときに便利!..いっぱいすくえるから。


それにしても、なんでこんなカタチしてんのかなーと思ってしまうカタチのカトラリー。
なんでだろう?
“生活に即した民藝品に注目して「用の美」を唱え、民藝運動を起こした”柳宗悦が、柳宗理の父なんだとか...
例えば日本古来の、茶匙のカタチとか。例えばレンゲのカタチとか。日本人が昔から「食べ物をすくう」のに使って来た道具に似てる...のかも?

西欧のカトラリーを参考にしたんじゃなくて、日本人が使ってきた道具を参考にしてカトラリーをつくったのかなあ。

全然違うかもだけど、あのカーブは『つげべら』にも似てる。
$梅酒ロック片手に




どっちも、使うときにふと思い出すのは、

以前学生のときにデザイン科の先生が言ってた、『両手の人差し指と親指を使ってできる大きなマルの大きさは、その人の使うお茶碗のフチの大きさと同じである。...それが“デザイン”ってものだよ』って言葉。



好きな道具。(´・ω・`)